おさえておきたい就活マナー「オンライン編」
就活ノウハウ公開日:2023.04.03
就職活動における基本的なマナーやポイントについて、わかりやすく解説します! マナーとは、自分以外の人が、快適であるように心を配ること。 基本的なマナーを身につけることで、対面でもオンラインでも臆することなく、自分を表現することができます。
オンライン編
オンラインOBOG訪問に関するマナーや、近年増えているオンライン面接、AI選考について学びます。
オンラインOBOG訪問
オンラインOBOG訪問でおさえておきたいポイントを確認しましょう。
基本的なマナー
指定されたWeb会議ツール(Zoom,Google Meetなど)は事前にダウンロードしましょう。常に最新の状態にしておきましょう。直前にダウンロードや更新をすると、時間がかかってしまい、相手に迷惑をかけることもあります。メールでやりとりできるのであれば、質問を事前に送っておくと、相手も準備することができます(自分では答えられないものは、ほかの社員に聞いてくれる場合もあります)。アポイント時に、何を聞きたいのか、本文に用件を入れておくと良いでしょう。Webでのミーティングは30分から1時間程度が多いです。相手の時間を無駄にしないよう、しっかりと準備しておきましょう。
POINT ・アポイント日時については、先方の都合の良い日時を伺いましょう。 ・当日、PCの調子や通信環境が悪かった場合、電話やメールで対応できるよう、相手の連絡先は聞いておきましょう(こちらの連絡先も伝えること)。 ・入室時間は直前3分位前でも問題ないですが、可能であれば30分以上に前にWeb会議ツールに問題がないかどうかを確認すると安心です。 ・訪問後は必ずお礼のメール(または手紙)を送りましょう。 ・セクハラ発言・不審な対面訪問への誘導・不要な個人情報の聞き出しなどには、毅然とした対応を取り、不安なときはキャリアセンターなどに相談しましょう。 |
動画ES・オンライン面接
動画ESやオンライン面接でおさえておきたいポイントを確認しましょう。
動画ESとは
特定のアプリやWebサービスを通じて、事前に撮影した動画データを企業に送るESのことです。企業は書類ではわからない、学生の印象や雰囲気、プレゼンスキルなどを判断することができます。選考解禁以降に面接を予定している企業の中には、動画ESの内容で面接に呼ぶ順番を決めることもあるため、第一印象を含めて良い印象を与えられるように準備・対策をしましょう。
オンライン面接とは
Web上で動画を用いて行う採用面接の選考方法です。リアルタイムに面接を行います。対面に比べて、話したり相槌を打つタイミングがわかりづらいです。話の要点を整理し、事前によく練習しておきましょう。
POINT 撮影環境に関するチェックポイント ・Wi-Fi環境が良く、静かな場所を選びましょう。個室が望ましいです。 ・静かで、明るい場所で撮影しましょう。顔が影にならないように注意! ・スマートフォンやPCなど、使用するデバイスの充電に注意しましょう。 ・自分の部屋で撮影する場合、余計なものが映らないように片付けましょう。 ・場所やWebカメラによって顔映りが暗くなることがあります。昼間でも照明をつけましょう。 ・カメラは固定して撮影しましょう。スマートフォンの場合は、三脚を利用することが望ましいです。 話し方や内容に関するチェックポイント ・カメラの先にいる面接官に話しかけるつもりで、時折アイコンタクトを意識しましょう。 ・事前にスマートフォンで何度か練習し、映像(音声・表情など)をチェックしましょう。 ・履歴書やESは手元に置いておきましょう。また、メモも用意しておくといいでしょう(ただし、あくまで会話を重視するため、メモは必要最小限にすること)。 ・話すスピードにおいて、聞き取りやすい時間は1分間で300字程度と言われています。頻出テーマである「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」「志望動機」については300字程度でまとめておきましょう。 ・動画面接では、最初の数秒が肝心です。話す内容だけでなく、伝え方や演出(撮影場所・服装など)にもこだわりましょう。 ・通常の対面の面接よりも距離が近くなり、表情が伝わりやすくなるので、些細な表情にも注意しておきましょう。 |
AI面接について
AI面接のポイントについておさえておきましょう。
AI面接は、面接者が受けた録画面接の映像データをもとにして、やりとりや態度などを分析する「録画型」以外に、AIが面接官として質問し、回答を分析する「対話型」があります。「対話型」では、AIから「なぜ?」「具体的に」と繰り返し同じ質問をされる場合がありますが、これはAIが求めている回答ではないだけで忖度も他意もないので、同じ質問をされても落ち着いて対応をしましょう。なお、「録画型」も「対話型」も「学生時代に力を入れたこと」や自己PR、志望動機などもよく聞かれますので、しっかりと準備しておきましょう。
PROFILE
岡崎浩二(おかざき・こうじ)
株式会社キャリアボット 代表取締役社長。株式会社岡崎人事コンサルタント 取締役社長。
東京都立産業技術大学院大学 特任准教授。産業能率大学 兼任講師。女子美術大学/短期大学・宮城学院女子大学 非常勤講師。東京女子大学・聖心女子大学・日本女子大学 キャリアカウンセラー。事業構想修士(専門職)・創造技術修士(専門職)。キャリアコンサルタント(国家資格)。
【専門】「大学生向けキャリア支援」「大学DX推進(キャリア支援におけるAIやメタバースの活用)」
【メディア掲載実績】日本経済新聞、読売新聞、日経ビジネス、NHKなど