外国人留学生の就活の流れとおさえておきたいポイント
就活ノウハウ公開日:2023.04.03
「きほん」と「心がまえ」を学んで就職活動を進めましょう。
全体の流れを知ろう
日本の学生の平均的な就職活動の流れを紹介します。
面接などの本格的な選考は学部4年生、修士2年生になってからですが、多くの学生が前年の夏~秋から準備にとりかかっています。その準備とは、「自己分析」や「業界・職種研究」などです。
自分が何をやりたいのか、どんな仕事が向いているのかを考えながら、日本の社会や企業について調べるのです。そして「キャリタス就活」などの就職情報サイトを利用して、会社案内などの資料を請求したり、先輩社員に話を聞くなどして、会社と仕事への理解を深めていきます。
その後正式に会社説明会が開催され、書類審査「エントリーシート」の提出が始まります。「エントリーシート」とは大学の論文や試験とは異なり、0次面接とも呼ばれています。この段階で、入社を希望する業界、企業を決め、自分をどのようにPRするかを考えなければなりません。活動中もっとも忙しいのがエントリーシートの提出時期です。ここで、しっかり準備できている人とできていない人の差が出てきます。
準備不足で失敗しないように
外国人留学生の先輩が日本の就職活動について、おかしいと思った制度と習慣が下記の通りです。
一番は「筆記試験」、二番は「就職活動の時期」。実際に先輩たちが就職活動を開始した時期は、「4年生の4月」(23.2%)が最多で、次いで「3年生の3月」(8.8%)が多かったです。一方、日本人学生では「3年生の6月」が最も多く(27.0%)、3年生の3月より前の合計が9割を超えています。日本人学生に比べると、外国人留学生の動き出しは遅いことがわかります。
慣れない新卒一括採用の習慣のなかでの就職活動となりますが、大学のキャリアセンターも活用しながら、積極的に情報収集を行い、計画的に進めていきましょう。
いろいろな企業を見ておこう
先輩たちの志望企業規模を見比べてみてください。就職したい企業の規模は、「業界トップ企業」(29.3%)と「大手企業」(37.9%)を合計すると6割を超えます。大手志向と言われる国内学生(日本人学生)よりもさらに15ポイント以上高く、外国人留学生の大手志向の強さが読み取れます。
志望業界での差も見てみます。文系の留学生の志望業界が商社や、ホテル・旅行に集中するのは、言語力を活かして、留学生が活躍できそうなイメージがあるからでしょう。IT業界に関しては、文理問わず、国内学生と変わらず人気が高くなっています。グローバル人材を積極的に採用している企業はさまざまな業界にあり、実際に活躍している留学生も数多くいます。業界や企業規模に関わらず、外国人留学生の皆さんが活躍できる企業はたくさんあるので、ぜひ視野を広く見てみてください。