日産自動車株式会社

  • SDGs
  • カーボンニュートラル
  • 再生可能エネルギー
  • ゼロエミッション
  • DE&I(D&I)

業種:メーカー/自動車 本社:神奈川県

私たちのコーポレートパーパスは「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。」。これを実現するために、世界の様々な国と地域において商品やサービスを提供し、長きにわたり魅力的な商品開発と技術革新に取り組んできました。

サステナビリティ活動の事例

activity 01

電動化で目指す、よりクリーンで、より安全で、よりインクルーシブな社会

電気自動車の量産化の鍵を握るのがバッテリー技術です。日産は全個体電池の開発を進めていて、2028年までに自社開発の全固体電池を搭載したEVの市場投入を目指しています。

それと同時に、車載バッテリーの二次利用の取り組みも進んでいます。日産のEVに搭載されるバッテリーは、クルマで使用された後でも高い性能を有しています。だからこそ、電動フォークリフトの動力源や競技場への電力供給源などの様々な用途への再利用・再製品化が可能になります。この取り組みにより、「電動車の価値向上」、「電池に必要な貴金属の資源問題への貢献」、「電池製造時のCO2削減」を実現させるとともに、高い安全性と信頼性かつ価格競争力の高い再生電池を提供することで、再生エネルギー拡大に貢献していきます。

また、EVのバッテリーはクルマの動力源であるだけでなく「移動可能な蓄電池」としても機能します。V2X技術 *1によりEVに貯めた電力を家庭や社会に活用(シェア)することができ、自然災害や停電の際にも活躍が期待されます。

わたしたちは、エコシステムの構築を目指し、電動化技術をさらに進化させ、電気自動車の価値をフルに活用した社会づくりを進めていきます。

  1. Vehicle to Everything。クルマとさまざまなモノをつなげる技術やシステムなどの総称。クルマと家、クルマとビルや事業所、クルマと電力網など、双方向に充電や給電を行うこと

バッテリーの再利用、再製品化、販売で循環型社会の実現と持続可能な未来へ

activity 02

電気自動車のパイオニアとして地域課題に挑む「ブルー・スイッチ」

日産は、電気自動車を活用して、環境、防災・減災、エネルギー、過疎化・交通弱者対策、観光といった地域課題の解決を図る日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を展開しています。全国の自治体や企業・団体など、さまざまなパートナーの皆さまと共に取り組んだ件数は、2018年の活動開始から200件超となっています。
例えば、「日産リーフ」に搭載されている大容量リチウムイオンバッテリーは、力強い走行性能に加え「走る蓄電池」としての価値も持ち合わせています。そこで、災害などによる停電時の非常用電源に活用する災害連携協定を全国の多数の自治体や企業と締結。2019年台風15号の際には千葉県において長期停電に対する支援を行いました。他にも、バーチャルパワープラント構築*2 に向けた実証実験の実施や、観光地における二次交通手段としてのカーシェアサービスの導入、過疎地における交通弱者対策としてのオンデマンドタクシーなど、「日産リーフ」は新たなソリューションとして、さまざまなシーンで活用されています。電気自動車の可能性と共に、豊かな自然と人々が共生し、住む人がワクワクするまちづくりの実現を目指します。

  1. 仮想発電所(Virtual Power Plant)のこと。自治体や企業、一般家庭のお客さまなどが保有している発電設備や蓄電池、電気自動車など、地域に分散して存在するエネルギーリソースをIoTなどの新たな情報技術を用いて遠隔制御し集約することで、あたかも一つの発電所(仮想発電所)のように機能させること

地域課題解決のためのEV活用

サステナビリティ活動におけるビジョン

日産の使命は、グローバルなあらゆる事業活動を通じ、企業として成長し、経済的に貢献すると同時に、世界をリードする自動車メーカーとして、社会が直面する諸課題の解決に貢献することです。2010年、他社に先駆けて量販型電気自動車「日産リーフ」を市場に投入するなど、日産は、環境理念「人とクルマと自然の共生」のもと、一人ひとりが人や社会、自然、地球に対する思いやりを持って課題にチャレンジしてきました。

日産は、2050年までに材料採掘から製造、走行、廃棄に至るクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現させるため、2030年代早期には主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とすることを目指しています。電気自動車の量産化の鍵を握るバッテリー技術の革新をはじめとする電動化と生産技術のイノベーションを推進しています。

  • ●よりコスト競争力の高い効率的な電気自動車開発に向けた全個体電池を含むバッテリー技術革新に取り組んでいきます。
  • ●エネルギー効率をさらに向上させた新しい「e-POWER *3」の開発を行なっていきます。
  • ●再生可能エネルギーを活用した分散型発電に貢献するバッテリーエコシステムの開発を行います。また、電力網の脱炭素化に貢献するエネルギーセクターとの連携を強化していきます。
  • ●ニッサン インテリジェント ファクトリーをはじめとする、車両組み立て時の生産効率を向上させるイノベーションを推進していきます。また、生産におけるエネルギーと材料の効率を向上させていきます。

我々の究極のゴールは、事業活動やクルマによって生じる環境への依存と負荷を自然が吸収可能なレベルに抑えることです。お客さま、株主、従業員、地域社会などすべてのステークホルダーを大切に思い、よりクリーンかつ安全で持続可能なモビリティおよびその関連サービスを提供し、社会の発展に貢献していきます。

  1. エンジンで発電して100%モーターで駆動する日産独自の電動パワートレインのこと

サステナビリティな人

日産自動車 パワートレイン実験部
EVコンポーネント・エネルギーシステム実験グループ
鷲澤 貴

選ばれるクルマへ。電気自動車や「e-POWER」の乗り心地を極める

モーター駆動制御の適合に関する車両実験を担当しています。電気自動車や「新型ノート」といった「e-POWER」搭載自動車においては、今までのエンジン車ではなかった入力がクルマに入ることによりドライブシャフトというねじれ振動が生じます。それをいかに滑らかにできるか、仮説実験を繰り返し、乗り心地を追求しています。納得できるものを作り上げていくためには、よりよいコミュニケーションも大切になってきます。過去の経験から「ここはこういうものである」と決めつけてしまうのではなく、上司、部下関係なく柔軟に受け入れていくようにしています。お客様に快適な乗り心地を提供できるよう日々取り組んでいます。

日産自動車 総合研究所
モビリティ&AI研究所
宮下 直樹

地域に寄り添ったサービスの提供を。技術で持続可能なまちづくりに向き合う

新しいモビリティサービスや自動運転を地域へ実装することを目指して研究を行なっています。現在、福島県浪江町において、スマートモビリティチャレンジに採択された事業を担当し、クルマを配車したり予約を受け付けたりするシステムの開発などに取り組んでいます。浪江町に滞在しながら地域の住民の方々や浪江町で働かれている方々から積極的にお話を伺うことを心がけ、いかに地域の課題を理解し、みなさんが必要としているものを提供できるかを大切にしています。子どもやお年寄りも含め、みなさんが自由に、移動の心配がなく利用できるサービスを作っていきたいと考えています。

※本ページ内の掲載内容は2024年3月1日時点のものです。

日産自動車株式会社

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業種:メーカー/自動車 本社:神奈川県

私たちのコーポレートパーパスは「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。」。これを実現するために、世界の様々な国と地域において商品やサービスを提供し、長きにわたり魅力的な商品開発と技術革新に取り組んできました。