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視聴者への訴えだけでなく、みずからも取り組む環境経営アクションプラン

「地球にやさしいサステナブルな社会をめざそう。視聴者に訴えるだけではなく、私たち自身も実践しよう」という思いで環境経営を推進しています。みずからも二酸化炭素等の削減に向けた取り組みを加速するとともに、放送やイベントなどを通じて環境経営に関する情報発信や地域と一体となった環境活動に一層取り組んでいます。

■エネルギーを減らす：エネルギー効率のよい設備の導入、オフィス機器の削減や働き方の見直しで、職場での使用電力の削減をこれまで以上に進めます。

■エネルギーを選ぶ：放送センターで使用する電力の一部を再生可能エネルギーによる電力で賄うなどして、電力使用による二酸化炭素排出量の削減に取り組みます。

■エネルギーを作る：建設中の新放送センターや、全国で新たに建て替える放送局などで太陽光発電などを積極的に取り入れ、みずから使用電力を作る取り組みを進めます。

これらの取り組みを進めて、2025年度末までに、東京・渋谷の放送センターでの電力使用による二酸化炭素の排出量相当分（年間約48,000t・NHK全体の25%）をゼロにすることを目指します。全国の放送局なども含めNHK全体として2050年までの温室効果ガス排出ゼロ社会の実現に向けた取り組みを強化していきます。

activity 02

環境に配慮したコンテンツ制作

NHKでは、番組をはじめとしたコンテンツ制作に使用する美術セット・小道具を計画する中で、再生可能な素材の探求や効率的な構造の開発など、環境に配慮した取組みを進めています。
制作過程で生まれる廃材をできる限り減らすため、3つの“R”「Reduce（ごみを減らす）」「Reuse（繰り返し使う）」「Recycle（廃材をリサイクルする）」の活動も積極化しています。

情報番組「あさイチ」のスタジオでは、廃棄された木材や衣料から作られた再生素材を美術セットに活用。また、情報を説明するボードも、石油由来の素材からリサイクル可能な段ボールなどへ変更するなど、細部まで環境にやさしい運用を心がけています。

また、NHKは国連の「SDGメディア・コンパクト」に加盟し、「1.5℃の約束　いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」と題した世界初のメディアの垣根を超えた国連の共同キャンペーンに参加しています。
2022年9月には民放キー局と連動した環境スペシャル番組を放送。このスタジオのセットにも環境負荷を低減したものを使い、番組制作におけるCO₂の排出量を見える化するツールを実験的に使用するなど、メディア自身も脱炭素に向けて取り組んでいることを伝えました。

NHKはSDGsの目標達成へ積極的に貢献するため、2021年1月からNHK・SDGsキャンペーン「未来へ　17アクション」を開始。豊かな未来へ向けて、17のアクションを起こすきっかけづくりに取り組んでいます。
未来を担う子どもたちの健やかな成長のため、公共メディアキャンペーン「いま、学びを守ろう。」では、教育格差の問題に取り組んでいます。そのほか、個別学習にも対応できる番組や『NHK for School』などのデジタルサービスの充実で子どもたちの学びをサポート。「誰一人取り残さない」世界の実現を目指しています。
環境への取り組み「NHK環境経営アクションプラン」に加えて、人々の多様性を認め合い、お互いを尊重しあえる「共生社会」の実現を支える取り組みも進めています。さまざまな番組やサービスを通して課題解決に取り組むとともに、手話放送などのユニバーサル放送・サービスをさらに充実。出演者の選定にあたっては多様性を意識し、新たな視点を入れるよう努めています。
多様な人々がそれぞれの働き方で活躍できるよう、環境整備や理解促進を通して、ダイバーシティを推進しています。

番組やイベント、キャンペーンサイトでSDGsを訴求する取り組み