NECソリューションイノベータ株式会社

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業種:IT・情報処理/ソフトウエア 本社:東京都

NECグループの中でも社会ソリューション事業を担う中核企業として、社会インフラをはじめ、皆さんの身近で使われているシステムを、当社のソリューションを駆使して創り出しています。

サステナビリティ活動の事例

activity 01

東北大学の知見と先端ICTが融合し、地域産業が抱える課題を解決。
地域の課題をヒントに、東北全体の産業を活性化させる新しいICTソリューションを生みだしていきます。

東北大学情報知能システム研究センター(以下、東北大学IIS)は、東北地方の産業の課題をICTで解決するべく、産学連携に取り組んでいます。

その一環として、キョクヨーグループがめざす生産ラインの自動化に向け、NECソリューションイノベータをパートナーに選択。AI(人工知能)技術を用いて、これまで人の目に頼っていたエビフリッター生産ラインの品質管理の自動化を推進しています。

東北大学 IISとNECソリューションイノベータのICTが融合することで、新たな価値を生みだす。生産ラインを流れる大量のエビフリッターの品質を瞬時に見分けるには、経験が必要。

流れる1つひとつの物の大きさと形が違う、水産加工品生産ライン。
その品質管理の自動化は困難。

「ICTを活用して、私たち水産加工業界の課題を解決できないか。」株式会社 極洋 商品開発本部研究所(以下、商品開発本部研究所)の川端氏がその答えを求めて、講演をする機会を持ったのが2016年のこと。「全国にあるグループ会社から課題を集めて、講演の場でICTの専門家の皆さまに意見をうかがいました。中でも、生産ラインの品質管理の自動化に関しては、商品開発本部研究所のスタッフから強い要望がありました。」(商品開発本部研究所 川端氏)

その背景には、人材確保が困難になっている東北地域の状況がありました。今回自動化に取り組んだ品質管理工程のスタッフには、瞬時に2級品を見つけ出す“職能”が求められます。一人前になるには3年は経験を積まなければならず、そうしたスタッフを確保するのが、年々、難しくなっているのです。

キョクヨーグループの課題は、地元産業との産学連携に取り組む東北大学 IISに届きました。「お話を聞いたとき、“この解決は難しいぞ”というのが正直な印象でした。水産加工業で扱う物は、1つひとつ大きさも、形もちがう。例えば、同一規格の部品の生産ラインから傷のあるものをピックアップすることに比べ、より高度な技術が必要なのです。」(東北大学IIS 特任教授 舘田氏)

そこで、東北大学IISがパートナーに選んだのが、AIによる画像認識の分野で高い技術力をもつ、NECソリューションイノベータでした。

●AI技術を用いて製品の品質を判断している生産ラインのイメージ
工場内に設置されたカメラで、速いスピードでライン上を流れるエビフリッターを捉え、瞬時にその品質を判断。

産学連携から誕生したノウハウを、広く地域を救うソリューションへ。

生産ラインの「見える化」のために、AIのディープラーニングを活用し、高精度な判別機能を実現しました。ディープラーニングとは、膨大なデータを学習することで人間の脳と同じような抽象的なものの認識を可能とする手法です。「私たちがめざしたのは、1つひとつ大きさも形もちがうエビフリッターの1級品と2級品をAIが判定してくれるということ。そのために、AIの学習用として画像を取り込んだエビフリッターの数は、数万個に及びます。さらに、何十回も工場内に入らせていただいて、生産ラインを撮影しました。」(NECソリューションイノベータ 佐藤)

川端氏の講演の翌年には、極洋食品株式会社(以下、極洋食品)の実際の生産ラインを使った実証テストを実施。その判別精度の高さに、極洋食品から好評をいただきました。現在では、さらに精度を上げ、ロボットと連動した生産ラインの省人化・自動化も視野に入れています。

この産学連携で、東北大学IISとNECソリューションイノベータがめざすのは、ICTによる地域課題の解決です。「東北地域は、人材の確保が難しいうえ、高齢者の比率が高い企業も多く、5年後の事業継続も危ぶまれる状況です。今回、キョクヨーグループの課題提起から、そうした状況を改善するノウハウが生まれました。産学連携でこのようなノウハウをもっと蓄積して、同じ課題に悩む地域企業の課題解決に展開できることをめざしています。」(東北大学IIS 特任教授 鹿野氏)

前段左から、東北大学IIS鹿野満氏、五十嵐絵美氏、舘田あゆみ氏。
商品開発本部研究所 伊藤惇氏、川端康之亮氏、極洋食品 安藤貴宏氏。NECソリューションイノベータ 佐藤、水谷。

activity 02

エリアにおけるサービスとニーズを、シェアリングの仕組みでつないでいく。

三井不動産株式会社様、anyCarry様とともに、シェアリングの仕組みを用いて、「COREDO室町」「COREDO日本橋」の飲食店が提供するランチをオフィスビルに届けるサービス『COREDOシェアステデリバリー』世の中の生活様式の変化を見据えた新たな価値を創造する取り組みです。

COREDOシェアステデリバリー : サステナビリティレポート

左:三井不動産株式会社 小川様
右:NECソリューションイノベータ株式会社 新冨

サステナビリティ活動におけるビジョン

NECグループの社会価値創造をICTで担う当社は、国内トップクラスのシステムエンジニア集団。当社自身もトランスフォーメーションを加速しながら、その強みを最大限に活かして、「システムインテグレータ」「バリュー・プロバイダ」という役割をもって、 お客様やパートナー様とともにさまざまな社会課題の解決に貢献していきます。

〇大規模システム構築・運用力
社会の基盤やサービスを支える、大規模かつミッションクリティカルなシステムを構築し、安定的に運用します。
〇幅広い業種・業務ノウハウ
幅広い業種・業務の専門性を持つ多くのエンジニアが、企画から構築、運用までトータルでサポートします。
〇高い技術デザイン力
高い技術力を活かして、複数の技術の最適な組み合わせをデザインし、イノベーティブなシステムを構築。お客様に新たな価値を提供します。
〇高いデリバリ力
地域やお客様に寄り添い、全国規模の体制でソリューションやサービスを提供します。

当社の強みと、当社が取り組む6つの重要課題。

サステナビリティな人

NECソリューションイノベータ株式会社
CSR推進部
藤田 亜紀子

ICTにはさまざまな課題を解決するポテンシャルがあります。しかしながら、当社だけでは解決できないこともたくさんあり、お客様やパートナー様とともに取りくみ、持続可能な社会の実現を目指しています。

私は、CSR推進部で当社のサステナビリティに関する情報発信や社内啓発に取り組んでいます。

社員一人ひとりがどのような想いを持って、お客様やパートナー様と共に社会課題解決に挑み続けているのかを伝えることで、一緒に課題解決に取り組みたい、当社と共創したいと思ってもらえるよう、Webサイトやサステナビリティレポートを発行しています。

また、社員自らが社会課題に貢献していると実感し、誇りを持って働き続けたいと思ってもらえるよう、啓発のための講演会や研修などを企画し取り組んでいます。

これからも継続して取り組んでいく必要があるので、周囲の協力のもとチャレンジしてきたいと思っています。

※本ページ内の掲載内容は2023年4月3日時点のものです。

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