インターンシップ・仕事研究を知ろう!PART4 参加後に必ず行うこと

インターンシップ・仕事研究

公開日:2023.03.01

探し方は? 応募の仕方は? 学ぶことは? 参加のメリットは? 1・2年生のインターンシップ・仕事研究参加の「教えて!」「知りたい!」すべてお答えします!

※この記事は2023年3月1日時点の内容です。
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PART4
インターンシップ・仕事研究参加後に必ず行うべきこと

小宮健実

株式会社採用と育成研究社 代表

みなさん、こんにちは。採用と育成研究社の小宮健実です。

インターンシップ・仕事研究への参加は、誰でも貴重な体験ができます。
今後就職活動をしていく上で、大いに参考になる事があったのではないかと思います。
しかし参加者の本当の成長は、実はインターンシップ・仕事研究に参加後、通常の学生生活に戻ってからにあるという事をご存知でしょうか。

インターンシップ・仕事研究をきっかけに、大きく成長する学生は、間違いなく就職活動でも満足のいく結果を手にしています。

今回は最終回として、インターンシップ・仕事研究に参加して通常の学生生活に戻った後、皆さんがすべき事についてお話したいと思います。

Q:「インターンシップ・仕事研究」参加後に行うべきこととは?

A:インターンシップ・仕事研究は成長のきっかけを掴む場、参加後の振り返りで自己成長のために
どう努力するのかを考える

インターンシップ・仕事研究はどうだったかと感想を聞くと、「大変だったけど良い経験になった」「学びがたくさんあった」と答える人がたくさんいます。

それはその通りだと思いますが、インターンシップ・仕事研究に参加してみて、「いきなり社員に交じって働くことはできない(そこには大きな差がある)」ということも、よく理解できたのではないでしょうか。

つまりインターンシップ・仕事研究は、皆さんに成長の必要性を再認識させる場、成長のきっかけを提示してくれる場に他ならないのです。

皆さんはその思いをインターンシップ・仕事研究から戻った、通常の学生生活に反映しなくてはいけません。同じ環境じゃないのだから、できることには限りがあると思う人もいるかもしれません。

しかし真実はそうではありません。まさに戻ってきた後の学生生活で本当の実力が備わり、それが就職活動の本番で表れるのです。


インターンシップ・仕事研究振り返りの観点

では、具体的にどうすればよいでしょうか。
それにはまず、インターンシップ・仕事研究でどのような点はできて、どのような点はできなかったのかを振り返ることが大切です。
その際には、以下を参考にするとよいでしょう。

行動特性内容
主体性物事に進んで取り組む力 
働きかけ力他人に働きかけ巻き込む力
実行力目的を設定し確実に行動する力
課題発見力現状を分析し目的や課題を明らかにする力
計画力課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
創造力新しい価値を生み出す力
発信力自分の意見をわかりやすく伝える力
傾聴力相手の意見を丁寧に聴く力
柔軟性意見の違いや立場の違いを理解する力
情況把握力自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
「社会人基礎力(経済産業省)」より抜粋

この表を参考に、自分がインターンシップ・仕事研究の現場で、発揮できた力はどれで、発揮できなかった力はどれか振り返ってみましょう。

学生生活への活かし方

次に、あなたが、もしも、インターンシップ・仕事研究の現場で「課題発見力」を発揮できなかったとしたら、自分の学生生活で「課題発見力」が発揮できる機会がどこにあるかを考えてみましょう。

学校の授業でも、バイト先でも、サークル活動でも構いません。
例えば、授業で「課題発見力」を発揮するとは、具体的に何をどうすることかを考えてみましょう。悩んでしまうようだったら、身近な人に相談しても良いと思います。

具体的な行動がイメージできたら、それをいつ実行するかの計画を立てましょう。
そして実行したら、どれくらいイメージ通り実行できたかを振り返りましょう。
改善できる点があるか考え、その点を踏まえてもう一度「課題発見力」を発揮できる機会を考えましょう。

こうした一連の行為を、PDCAサイクル(計画:PLAN~実行:DO~チェック:CHECK~改善:ACTION)といいます。

成長体験を語れるようにしよう

インターンシップ・仕事研究に参加した後、その体験をどう振り返り、その後自己成長のためにどう努力したのか、そうした「自分を成長させるための一連の挑戦のストーリー」は、就職活動において最もPR力のある話題です。

そして自己成長のために目的意識をもって学生生活を送れるようになると、インターンシップや就職活動はゴールではなく、自分が成長し続ける事で自分の人生が充実する事こそが本当のゴールなのだということにも気づけると思います。

実はインターンシップ・仕事研究は、あなたのキャリアすべてにおけるきっかけなのです。


さて、いかがだったでしょうか。
ここまで、低学年の皆さんがインターンシップ・仕事研究に参加するときの心得について4回にわたりお話ししてきました。
インターンシップ・仕事研究を自己の成長機会と捉え、将来充実した社会人生活を送れるように、ストーリーをつなげていってほしいと思います。
皆さんを応援しています。また機会があれば、お会いしましょう。

PROFILE

小宮健実
株式会社採用と育成研究社 代表

米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー
1993年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。人事にて採用チームリーダーを務めるかたわら、社外においても採用理論・採用手法について多くの講演を行う。さらに大学をはじめとした教育機関の講師としても活躍。2005年首都大学東京チーフ学修カウンセラーに転身。大学生のキャリア形成を支援する一方で、企業人事担当者向け採用戦略講座の講師を継続するなど多方面で活躍。2008年3月首都大学東京を退職し、同年4月「採用と育成研究社」を設立、企業と大学双方に身を置いた経験を生かし、企業の採用活動・社員育成に関するコンサルティングを実施。現在も多数のプロジェクトを手がけている。

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