資産管理のスペシャリストとして道を拓く。

資産運用と資産管理。混同しがちですが、実は似て非なる言葉です。みなさんはその違いがわかりますか? 簡単に言えば資産運用とは、お金を「ためる」「ふやす」ことで、資産管理とは、それらのお金を「まもる」ことです。両者は表裏一体の密接な関係にあります。
「貯蓄から投資へ」という流れが加速する中、投資手法は多様化する一方。それを受けて、最適な資産管理へのニーズが高まっています。そのニーズに応えるのが資産管理のプロフェッショナル集団である、日本マスタートラスト信託銀行です。
日本初の資産管理専門信託銀行
日本マスタートラスト信託銀行、略してMTBJ(The Master Trust Bank of Japan, Ltd.)は、日本で初めて誕生した、資産管理業務を専門に扱う信託銀行です。一般的にはあまりなじみのない存在ですが、実は資産管理のプロフェッショナルとして社会に大きな貢献をしています。
設立は比較的新しく2000年5月。三菱UFJ 信託銀行、日本生命保険、明治安田生命保険、農中信託銀行の出資を受けた、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員です。
国や企業の年金資産や投資信託などの資産は、株式や債券などへの投資によって運用されています。近年ではその投資手法が多様化。それによって資産運用に伴う資産管理業務も複雑化してきました。
こうした流れを受けて求められるようになってきたのが、「運用と管理の機能分離」です。米国では年金資産の管理を一元的に行う「マスタートラスト業務」が発達し、資産管理を専門に行う銀行も誕生しました。そして日本で初めて誕生した資産管理専門信託銀行が、日本マスタートラスト信託銀行です。
膨大な資産の管理を通じて信頼に応える
預かり資産、約615兆円。
2023年度の日本の国家予算が約114兆円ですから、実に国家予算の5倍強もの資産を管理しているのが日本マスタートラスト信託銀行です。この金額を見ただけでも驚く人が多いでしょう。
ただ、これはあくまで預かり資産、すなわちお金を持っている人から預かっている金額ということです。その一例が、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。GPIFは国民の年金の積立金を運用しており、国民の大切なお金の管理を任せるに足る信頼があるということで、日本マスタートラスト信託銀行に巨額の資産の管理を委託しているのです。この点からも、実は私たちの生活に身近な存在であることがおわかりいただけるでしょう。まさに金融システムにおけるナショナル・インフラです。
また、資産運用業界の課題解決にも貢献しています。
投資信託の基準価格算出には、運用会社と信託会社が別々に計算して後から突き合わせをする二重計算という日本独自の慣習がありました。グローバル化やデジタル化が進む中で抜本的な見直しの必要性も示されている中でこの慣習を打ち破ったのが、日本マスタートラスト信託銀行。二重計算を見直して、「基準価格一者計算」という仕組みを導入しました。
さらに投資環境が複雑化する中、資産運用会社・機関投資家に代わって、日本マスタートラスト信託銀行がデータの一元管理や運用のオペレーションをまとめて担う仕組み(プラットフォーム)も構築しました。このプラットフォームを活用することで、資産運用会社・機関投資家は本業である資産運用業務に注力できるようになります。日本マスタートラスト信託銀行はこの新しいサービスを、MUFGグループを超えて幅広く提供。お客様の利益を最大化することに貢献していきます。
金融のナショナル・インフラとしての業務継続体制
ホットなニュースとして話題なのが、2024年2月に本社を東京・赤坂に移転することです。新しい本社は、耐震性能はもちろんのこと、非常時の自家発電、ガス供給などの設備に優れており、万一の時でも業務がストップすることはありません。金融のナショナル・インフラにふさわしい本社と言えるでしょう。
この東京本社各部署の重要業務は、大阪のオフィスでも並行して行われており、デュアル・オフィス体制によってさらに堅牢な業務継続性を実現しています。
さらに、本店被災等による本社機能の停止や自然災害等による首都圏交通の不通に備えて、社員の70%以上を在宅勤務として業務を継続する実証実験も実施。今後も、資産管理専門信託銀行として社会的責任を担保するために、業務継続態勢のさらなる強化に取り組んでいます。
理想のキャリアの実現をサポート
人材育成についても、幅広い制度が用意されており、1人ひとりの成長を促す環境を整えています。
例えば公募型の「ジョブチャレンジ制度」では、自分の希望する部署への異動を申し出ることができ、既に数名が異動を実現させました。海外の協力会社に滞在して、外国証券の知識吸収や業務改善に関する意見交換などができる海外研修制度も用意されています。さらに現在注力中なのが、事務企画人材育成研修の強化。これは多様化・複雑化する顧客ニーズに柔軟に対応できる人材の育成を目指すものです。
さらに社員1人ひとりに仕事に対する裁量権を与え、自ら考え、主体的に業務を進めていく力も育てていきます。時には正解のない仕事に挑戦する機会もあり、正解がないからこそ自ら道を開いていく力が磨かれると考えています。
こうした人材育成プログラムを通じ、日本マスタートラスト信託銀行では社員1人ひとりの、プロフェッショナルとしての成長を支援しています。

まとめ
先の見通せない、変化の激しい時代です。この厳しい環境を乗り切るために金融業界では、スペシャリストに対する期待が高まっています。こうした変化には就活生も敏感に反応し、スペシャリスト志向はますます高まっているようです。
「資産管理」という分野でスペシャリストとして活躍できる日本マスタートラスト信託銀行に、ぜひご注目ください。