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注目記事2019.4.10

急成長のミニ保険。そのインパクトは?

ミニ保険をご存じですか? 名前の通り、少額で短期間の保障が受けられる保険のことです。

「小さなお金で、小さな安心を買う」という意味で確かに“ミニ”ではあるのですが、しかしここ数年の市場規模の拡大を見てみると、そのインパクトは決して“ミニ”とは言えないようです。

これは便利! 少額で短期の保障

この4月1日からビックカメラと損害保険ジャパン日本興亜、米保険スタートアップのトロブが新しい保険の提供を始めました。ビックカメラの通販サイトで購入したカメラやパソコン、タブレットなどを旅行に持って行った際、破損や水濡れなどの事故を補償するという保険です。

保険料は1日95円程度と格安。旅行の期間に合わせて1日単位で契約できます。

こうした日常的に気になるリスクに対して、少額で短期間の保障を受けられるのがミニ保険です。具体的には保険金額の上限が1,000万円以内、期間が2年以内と定められています。

ミニ保険(少額短期保険)が誕生したのは意外に古く、2006年のこと。今から13年前です。同年4月に施行された改正保険業法で認められたもので、通常の保険を扱う保険会社は金融庁長官による免許制(資本金10億円以上)ですが、ミニ保険を扱う少額短期保険業者は財務局への登録制(資本金1,000万円以上)とされています。

ニッチなニーズに応えるユニークな保険も

日常生活の小さなリスクに備えるミニ保険。
ニッチなマーケットを対象とする商品だけあって、その内容は様々。なかなかユニークな商品も目につきます。

●チケット代金の補償
コンサートやスポーツなどのチケットを買ったのに、急な病気や怪我、突然の出張、交通機関の遅延などでイベントに参加できなくなったときに、チケット代金を補償する保険

●日本で生活する外国人のための保険
日本で生活している外国人あるいは日本に旅行中の外国人が加入できる医療・生命保険

●アパートの大家さん向け
賃貸住宅で、自殺や孤独死などが発生した場合、その原状回復費用などを補償する保険

●弁護士保険
痴漢に間違われたときに弁護士などへ連絡できるヘルプコール付きの保険

また、日本少額短期保険協会では、「こんな保険があったらいいな」というミニ保険のアイデアも募集。「あおり運転の被害を補償する保険」「SNSでのなりすまし被害を補償する保険」「入学試験に落ちたときにもう1年予備校に通うための費用を補償する保険」「子供が保育園に入れなかったときの保険」など、ユニークなアイデアが続々と寄せられています。

異業種からの参入が相次ぐ

今もご紹介したように、「こんな保険があったら」というちょっとしたアイデアをすぐ商品化できるとあって、ミニ保険の人気はうなぎ登り。日本少額短期保険協会の調べでは、契約件数・保険料は年10%程度のペースで伸びており、2018年度の保険料収入は1,000億円程度、契約件数は800万件程度とみられています。





一つひとつの商品はユニークでも、ミニ保険自体は、もはやニッチ商品とは言えなくなってきているのかもしれませんね。

そして、注目すべきは、保険業界という垣根を越えて異業界からの参入が相次いでいるということです。前述のように通常の保険を扱う保険会社が免許制であるのに対し、ミニ保険の場合は登録制。異業種からの参入が容易なのです。

代表的なケースが、有線放送で知られるUSENが提供する、飲食店や理美容店など向けのミニ保険です。具体的にはお店の設備が壊れたり、来店客が怪我をしたりといった際に補償を行うもの。例えば「お店で提供した料理で客が食中毒になってしまった」「従業員が客を傷つける発言をしてしまった」といったようなリスクに備えるものです。

従来ならばこうした保険は各店舗がそれぞれ独自に加入していたわけですが、USENがその市場を一手に押さえてしまうことが可能です。このインパクトはかなり大きいといっていいでしょう。

これまでミニ保険はBtoCの視点で語られることが多かったのですが、今後はBtoBの切り口で見ていくことで新たな展開が開けてくるでしょう。それは従来の生損保の市場が異業界からの切り崩しに合う可能性を示しています。特に損害保険代理店が受ける影響はかなり大きいのではないでしょうか。今後のミニ保険を巡る動きには注目したいところです。

まとめ

「小さなお金で小さな安心を買う」ミニ保険。ユニークな商品が続々と誕生し、今や1,000億円市場へと成長しました。

参入が容易であることから異業種企業が相次いで新商品を投入。従来の生損保市場が切り崩されようとしています。ミニ保険のインパクトは、今後さらに大きくなりそうです。

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