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注目記事2018.10.3

じわりと広がる移動式ATM

小型のトラックの荷台を開くと、中には銀行のATMが──。そんな移動式ATM車両がじわりと全国に広がっています。

金融機関の新たなサービスとして注目されるこの移動式ATM。背景には災害大国・日本ならではの意識とともに、「“待ち”から“攻め”へ」という金融機関の意識の変化もあるようです。

災害時に頼りになるのはやっぱり現金

今年はとにかく災害が多かった。まさしく災害大国・日本を実感された方も多かったのではないでしょうか。

災害が発生した後に困るのが、現金。キャッシュレス時代となり、普段あまり多くの現金を持ち歩かない方が増えたため、いざというときに手持ちの現金が少なく、非常用の食料を買い出しに行くのにも困ってしまうという声をよく耳にします。特に停電などでクレジットカードも使えなくなってしまったら、頼りになるのは現金だけです。

そんな状況を見据えて、広く導入され始めたのが移動式ATMです。

災害以外でも大活躍

そもそも移動式ATMは、ある地方銀行が2000年頃に導入した移動式店舗が始まりでした。この銀行では地方の広大な営業圏内をすべてカバーするのは不可能と考え、窓口の機能とAMTを搭載した車をエリア内で巡回させました。これが好評だったことから次第に台数を増やし、機能も充実させていったのです。

その後、東日本大震災の直後にセブン銀行がレンタカーを使った移動式ATM車両を東北地方のコンビニエンスストアに派遣。こちらも多くの利用実績があったことから、同社では自前で専用のATM車両を開発し、保有するようになりました。

もちろん災害時だけでなく、ユーザーの必要に応じて臨機応変に対応することも可能で、ある人気アーティストのライブ会場にも移動式ATMが登場。このときは大量のグッズ購入に現金が必要となったファンに大好評でした。

同じように花火会場や野外の音楽フェスにも導入。いわゆる“フェス飯”の支払いに現金が必要というファンに感謝されました。海外でも移動式ATMは活躍しており、例えばドイツのある銀行では大きなバスを改造して銀行の支店に仕立て上げ、支店長がドライバーを務めながら村々を巡回しては顧客にサービスを提供しているそうです。

ATMが自動でやってくる時代も?

こうした普及に伴い、移動式ATMそのものも高機能化。発電機を搭載したり、被災地に最新の情報を提供するためにデジタルサイネージを搭載したり、燃料に使用済み食用油などを再生したバイオディーゼルを利用したりと、進化を続けています。

さらには実用化に向けて急速に開発が進む自動運転技術を導入し、将来的にはスマホのアプリで呼び出せば無人の移動式ATMが目の前にやってくるようなサービスの構想さえあります。

キャッシュレス化が世界的に大きな流れとなる一方で、日本ではまだまだ現金に対するニーズは強くあります。特に高齢者にとってはオンライン取引への抵抗が強く、銀行で現金を引き出すことへのニーズがなくなることはないでしょう。

超低金利の長期化で貸出業務の利ざやが縮小化する中、毎月数十万円もの維持費がかかるATMの存在は金融機関にとって大きな負担となっています。しかし、一気にATMを減らすことには、まだとても踏み切れません。ならば、お客がやってくるのを待つだけだったATMを、自らお客のもとに出向いていく“攻め”の道具に変えてみよう、という発想が生まれるのも自然でしょう。

移動式ATMは、金融機関のそんな危機感の表れとみることもできるようです。

まとめ

災害などで注目されるようになった移動式ATM。全国の金融機関で導入が進んでいます。その機能も進化し、いずれは無人の移動式ATMが誕生する可能性も。利用者にとって利便性が増すと同時に、銀行の“攻め”の営業姿勢が強くなっていくともみられます。

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