金融を目指すすべての学生へ キャリタスファイナンス 金融ビジネスの価値・魅力が見つかる!就活生のためのサイト

金融ビジネスの価値・魅力が見つかる!就活生のためのサイト

  • articles 注目記事
  • Column 識者によるコラム
  • Guide 就活ノウハウ
  • Special 特集
  • Event イベント

会員登録

Login

注目記事2018.2.14

地方銀行とPFI――その意義とは

人口減少や高齢化に悩む地方自治体。道路や橋、トンネルといった公共インフラの老朽化も大きな課題です。

多くの公共インフラや公共施設は、高度成長期やバブル経済期に集中的に建設されました。これらは建設から30~50年が経過しており、急速に老朽化が進んでいます。国土交通省によれば、今から5年後の2023年には道路・橋の約43%、トンネルの約34%が建設後50年以上を迎えると見られています。

このまま何の手も打たなければ、橋の崩落など、大きな事故が増えていくでしょう。既に上下水道の破裂による道路陥没事故などが目立っています。

とはいえ、これら高齢化した公共インフラの更新には膨大な費用がかかります。税収不足に直面する地方自治体にとって、簡単に解決できることではありません。 そこで期待が集まっているのがPFIの活用です。

公共事業に威力を発揮するPFI

PFIとは、Private Finance Initiativeの略。公共施設などの建設や維持管理、運営等を民間の資金、経営能力、技術力を活用して行う手法のことです。

公共事業といえば税金を使って行うというのが一般的なイメージですが、PFIでは資金の一部を金融機関から借り入れて行います。実際に事業を行うのも自治体ではなく、大手ゼネコンなどが設立するSPCと呼ばれる会社が行います。

PFIを導入することによる効果は、事業コストの削減、質の高い公共サービスの実現などがあります。PFIは政府が推進しており、2016年度時点で累計600件以上のPFIが実施されています。意外なところではPFIによって運営されている刑務所もあります。

PFIの基本的な仕組みはこの図のとおりです。



SPC(特定目的会社)は、必要な資金をプロジェクト・ファイナンスという融資方法で調達します。そして、この仕組みの中において中心的な役割を果たすと期待されているのが地方銀行なのです。

推進役としての地方銀行

PFIにおいて地方銀行が果たすのは、まずは融資を行う金融機関としての役割です。

これは、いわば安定性の高い公共事業に投資するのと同じですから、一般の企業投資に比べて回収リスクが小さいのが特徴。日銀のマイナス金利で貸し出し競争が厳しくなる中、安定融資先としてのPFIの魅力は高く、金融機関にとっては“おいしい案件”といえるでしょう。

もう一つ、PFIで地方銀行に期待されるのが、アレンジャーとしての役割です。 PFIを実行するには、その事業を請け負うSPCを設立しなくてはなりません。SPCは、地元のゼネコンや建設会社、設計事務所、運送会社などで構成されるのが一般的です。

実はこのSPCの組織作りが大きな壁となるケースが少なくありません。というのも、多くの業者にとってSPCは“総論賛成各論反対”となるからです。SPCという不慣れな手法に対する不安もある中、事業者各社は自分だけが不利な条件になるのではないか、損な役回りを押しつけられるのではないか、といった疑心暗鬼にかられがち。「公共事業は欲しいが、不利な条件を押しつけられたくない」というのが本音です。そこに地元の人間関係もからんできます。

そんなときに地元企業との古くからの取引関係を活かし、時には各社を口説き回ってSPCの組成に動くことができるのは、地方銀行だけということになります。

まさに裏方として汗をかきながら、PFI推進のために力を尽くすのが地方銀行の役割なのです。

まとめ

地元で培ってきた人脈や情報網を駆使することで、PFI推進の大きな役割を担う地方銀行。

今後、公共インフラ更新のプロジェクトが増えていく中で、その役割はさらに大きなものとなっていくことでしょう。それは地元企業を育て、地域経済を活性化することにもつながります。

融資や預金だけが地方銀行の仕事ではありません。こうした地域再生のダイナミックな挑戦ができることも、地方銀行ならではの大きなやりがいなのです。

Articles
【編集部おすすめ】
金融業界の人気インターンシップ

Articles
【編集部おすすめ】
エントリ―受付中の金融業界のインターンシップ

Articles
【編集部おすすめ】
金融系職種を体験できるインターンシップ

Articles
【編集部おすすめ】
先輩たちがエントリーした金融企業TOP100

Articles
【編集部おすすめ】
エントリ―受付中の金融企業

Articles
【編集部おすすめ】
金融系の職種を募集中の企業