金融を目指すすべての学生へ キャリタスファイナンス 金融ビジネスの価値・魅力が見つかる!就活生のためのサイト

金融ビジネスの価値・魅力が見つかる!就活生のためのサイト

  • articles 注目記事
  • Column 識者によるコラム
  • Guide 就活ノウハウ
  • Special 特集
  • Event イベント

会員登録

Login

注目記事2018.2.7

インフラ?お荷物?ATMはどうなる

お金を引き出す際に不可欠のATM。銀行はもちろんのこと、最近ではコンビニやショッピングセンター、さらには駅や空港などにも置かれるようになり、便利さがますます増しています。

その一方で、ネットバンキングや電子マネーの普及に伴うキャッシュレス化により、ATM不要論も聞かれるように…。

果たしてこれからATMはどうなるのでしょうか。

日本には大量のATMがある

まずは、クイズから。
日本では、ATMと交通信号機、どちらが多いでしょうか。

正解は交通信号機。ざっくりとですが、平成28年度の日本全国の交通信号機の数は約20万8,000台(警視庁調べ)。対して平成28年度の銀行ATMの数は約10万9,000台で、これにセブン銀行などのコンビニATM約5万5,000台を加えると、日本全国には約16万4,000台のATMがある計算になります。

興味深いのはその傾向で、交通信号機が微増しているのに対し、ATMは減少を続けています。特に銀行ATMはここ15年で約8,000台も減少。その分を増加するコンビニATMが補っているという構図です。

いずれにせよ、交通信号機には及ばないものの、日本には大量のATMが設置されていることがわかります。

給与振込によって普及

ATMとは「オートマチック・テラー・マシン」の略。
テラーとは銀行の窓口でお客の相手をする人のことで、その代わりをするのがATMです。

ATMのルーツはイギリスにあります。1965年に、現金の引き出しだけが可能な機械「キャッシュ・ディスペンサー」、すなわちCDが登場しました。

日本にCDが導入されたのは比較的早く、1969年のこと。当時は1,000円札10枚が束になって出てくるというもので、1971年になってお札が1枚ずつ出てくるCDが導入されました。

その後、すぐに預け入れも可能なATMが登場。急速に日本中に広がりました。

日本に大量にATMが普及したのは、給与振込のためという説があります。以前の日本では給料は会社から手渡しされるのが一般的でしたが、これを振込にすると、人々は必要な分だけを引き出して使うようになり、残りは預けたままになります。それを自由に引き出すために急速にATMが普及したと考えられています。

また、1968年に起きた「3億円事件」も、多額の現金を輸送するリスクの怖さを世の中に知らしめることになり、ATM普及を後押しすることになりました。

高額なコストが銀行の大きな負担に

現金好きの日本人。社会の安全性がその背景にあると言われますが、ATMが普及してどこでも簡単に現金を下ろせる環境であることも無縁ではないでしょう。

そして今、このATMがお荷物になりつつあるという、ちょっと穏やかではない事態が進んでいます。

ATM1台の価格は300万円ほどで、そのうえ警備費や監視システムに1台あたり毎月30万円がかかる、という計算があります。銀行にとってこの負担は決して軽いものではなく、コスト見直しの機運の中で、ATM削減も検討され始めているのです。

それを後押しするのが、キャッシュレス化の流れです。電子マネーの利用機会が浸透するにつれ、銀行が自前でATMを提供する意味は薄れてきました。また、ネットバンキングの普及で銀行そのものに足を運ぶ機会が減ったことも影響し、“テラーの代わりをする”必要性も薄くなってきたのです。既にコンビニATMでは海外への送金も可能になるなど、窓口と変わらない機能が実現しています。

こうした流れを受けて、自前のATMをゼロにして、コンビニATMの利用へと置き換える銀行も出てきました。この流れは今後さらに加速し、ATMの再編や削減は進んでいくでしょう。

まとめ

私たちの暮らしに必要不可欠のATM。現金好きの日本人には、おなじみの存在です。

しかし、そのコストの重さなどから削減も検討され始めました。既に自前のATMを手放した銀行もあります。

今後ATMがどういう存在になっていくのか、見守りたいところです。

Articles
【編集部おすすめ】
金融業界の注目企業

Articles
【編集部おすすめ】
エントリ―受付中の金融企業

Articles
【編集部おすすめ】
金融系の職種を募集中の企業