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注目記事2017.11.8

IoTとフィンテック

10年ほど前、「ユビキタス社会」という言葉が盛んに使われました。ユビキタスとは「同時に社会の至る所に存在する」という意味のラテン語を語源とする言葉で、その概念は1980年頃に提唱されました。それが携帯電話をはじめとするモバイル機器が爆発的に普及した2000年代になって現実のものとなったことで、「ユビキタス社会」が到来したと言われたのです。

もっとも、今やこの「ユビキタス社会」という言葉すら、懐かしさを感じさせる言葉となりました。スマホなしでは日常生活が成立しなくなりつつある今、ネット上の情報を共有することを前提に様々なサービスが提供されており、ユビキタスであることはごく当たり前のこととなったのです。

そして、人と人、人とモノがネットで結ばれるだけでなく、モノとモノがネットで結ばれる時代となりました。つまりIoT(Internet of Things=モノのインターネット)です。 では、モノが情報交換することで互いに制御し合うIoT時代において、金融はどのように変化していくのでしょうか。

金融サービスの高付加価値化を後押し

総務省は平成28年版の「情報通信白書」でIoT時代の新サービスの一つとしてフィンテック(FinTech)を取り上げています。

この中では、スマホが世界的に普及したことでいつでもどこでもネットへの接続が容易となり、米国が主導して革新的な金融サービスが誕生したと指摘。決済や送金、資産管理など、生活者の身近なところでフィンテックのサービスが普及してきたとまとめられています。

IoTを活用することで可能になるのが、人やモノの流れを正確かつ安価に把握できることです。これは金融サービスの高付加価値化につながります。例えば、保険です。

海外のある保険会社では、ウェアラブル端末を利用して保険加入者の歩数や消費カロリーなどを追跡・記録する仕組みをつくりました。もし保険加入者がよく歩いたり、食べ過ぎに注意したりといった具合に日頃から健康改善に努めていれば、病気になるリスクを減少させていると判断でき、その報酬として保険料を割り引くことができるというインセンティブにつなげています。

保険会社と保険加入者の両方にメリットがあり、健康な社会づくりにも貢献するということで、非常に意義あるIoTの活用事例といえるでしょう。

あるいは、自動車に搭載されたセンサーによってドライバーの運転技術やよくハンドルを握る時間帯、長距離運転の状況、メンテナンスの頻度などを把握し、事故リスクを予測。それに基づいて保険料を算定することで、優良ドライバーには保険料を割り引くというインセンティブを提供します。このような保険は「テレマティクス保険」と呼ばれ、日本でも大手損害保険会社を中心に本格的な導入が始まっています。

IoT経済圏の拡大が期待される

生活に身近なところでは、IoT決済が進みそうです。

例えば2017年から運用されているのが、訪日外国人向けの指紋認証決済サービスです。これは事前にクレジットカードやパスポート情報などを登録しておくことで、指紋認証だけで様々な決済が可能になるというものです。経済産業省が推進する訪日外国人の受け入れ連携基盤「おもてなしプラットフォーム」の実証事業として進められているもので、「IoT活用おもてなし事業」とも呼ばれています。

このように金融分野におけるIoTの活用は、保険や決済といった分野が先行して進められています。先の総務省の「情報通信白書」では、2013年時点でインターネットにつながるモノの数は約158億個。これが2020年までに約530億個まで増大するとされています。こうしたデバイスの爆発的な増加に伴って、IoT時代にふさわしい新たな金融サービスは、今後ますます増えていくことでしょう。

一方で、資産運用については、社会のデジタル化が進んでも専門スタッフによる対面サービスが好まれる傾向にあるとみられています。そのためフェイス・トゥ・フェイスのサービスは残しつつ、スタッフがその裏で先端テクノロジーを活用するという姿が予想されます。

さらに金融システムの特性として安全性や健全性には配慮しなければならないことは言うまでもなく、金融サービスにおけるIoTの浸透には新たなリスクマネジメントの導入も求められるでしょう。

まとめ

インターネットにつながるモノ(デバイス)が爆発的に増えていくことで、IoT時代は一気に現実のものになりつつあります。IoTの活用はフィンテックによる金融サービスの進化を大きく後押しする可能性を秘めており、保険や決済などに続き、新たなサービスの普及が期待されます。

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