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注目記事2016.07.13

東証・ジャスダック(JASDAQ)・マザース(Mothers)ってなに?

ニュースなどでよく耳にする「一部上場」や「ジャスダック銘柄」などという名前。就活生ならば「上場企業」というカテゴライズで企業選びをすることもあると思います。今回は「東証」「ジャスダック」「マザーズ」などの成り立ちや特徴について解説します。

市場って何?

東証一部・二部やマザーズ、ジャスダックなどは株式が取引される市場の名前です。有価証券(株式や債券)などを取引する市場は、発行市場と流通市場に分けられます。発行市場(プライマリーマーケット)は、企業が新たに発行した株を投資家が購入する市場です。具体的な場があるものではなく、概念的なものです。流通市場(セカンダリーマーケット)は、すでに発行されている株が取引される市場で、中心となるのは「証券取引所」です。この流通市場で自由に取引ができるので、投資家は安心して株式を買うことができるわけです。

証券取引所って何?

さて、株式市場の舞台の中心となるのが「証券取引所」。注文を受けた証券会社が、そこで株を売買します。とても大雑把に言うなら、証券取引所で開かれる株式市場もいわば市場(いちば)です。売りたい人や買いたい人が一堂に会し、各市場のセリによって値段がついていくことでスムーズな取引を行うことができるのです。

「東証」は「東京証券取引所」

「東証」は「東京証券取引所」の略称。日本最大の金融商品取引所で、東京証券取引所グループと大阪証券取引所(現・大阪取引所)の経営統合により発足した「株式会社日本取引所グループ」が運営し、現在は5つの市場が開かれています。 国内にはほかにも札幌・名古屋・福岡などの証券取引所がありますが、ほぼ地場に密着した企業を少数扱うにとどまり、現在の日本の証券取引は東証へ一極集中していると言っても過言ではありません。

東証一部上場ってすごいの?

東証一部上場の企業と言うと、なんだか「いい企業」な感じがしますよね。各市場の何が違うのかと言えば「上場のためにクリアしなければいけない基準」です。株式公開をすると、その企業の株は自由に売買できる状態となります。さらに証券取引所での売買が可能となるのが「上場」です。

株式公開をした企業は格段に多くの資金を集めることができるようになり、また知名度やステータスも上がります。反面ですべての情報を公開し、また常に多くの株主たちや投資家の厳しい目にさらされることにもなります。

東証一部は、日本で一番「上場が難しい」と言える市場です。トヨタ自動車や日立製作所、日本郵政、三菱商事、NTTドコモ……数え上げればキリがありませんが、名を連ねるのは誰もが知っているような大企業ばかり。なぜかと言えば、上場する際にクリアしなければいけない基準が高いからです。

東証一部への直接上場の基準の例を挙げると「株主数が2,200人以上」や「会社総資産の金額が40億円以上」など。「たくさんの株主がいて、資産も潤沢で、過去2年黒字の健全経営」のような企業だけが指定を受けられる市場なのです。

東証二部は、いわばそのファーム的な存在です。ほとんどの企業は、まず二部に上場して東証一部指定を目指すことになります。こちらの基準は一部よりやや緩いものの、基本的には厳しいものです。イメージとしては「一部の企業よりは規模や知名度が下がるものの、中小企業ではない」という企業が該当します。

新興市場「マザーズ」と「ジャスダック」

実は「マザーズ」と「ジャスダック」も現在は東京証券取引所の株式市場です。両方とも「新興市場」とも呼ばれる、成長企業が中心の市場です。

マザーズという名前が意味するのは、もちろん「お母さんたち」ではありません。Market of the high-growth and emerging stocksの頭文字で「Mothers」 。その名の通り「東証一部へのステップアップを視野に入れた成長企業向け」の市場です。上場基準は一部・二部と比べるとかなり緩く設定されていて、「高い成長可能性」が重視されるので、若い企業や赤字の企業も上場することがあります。

ジャスダック(JASDAQ)もまた成長企業が集まる市場で、もとは日本証券業協会が米国のNASDAQ(ナスダック)に倣って付けた名前が冠されています。マザーズと大きく違うのは、長くちょっと複雑なヒストリー。日本初の成長・新興企業向けの市場だったジャスダック。取引所ではなく、証券会社の店頭で売買する「店頭市場」として生まれました。

2004年には「株式会社ジャスダック証券取引所」となり、店頭売買から取引所へ転換。しかしその後、大阪証券取引所に吸収合併され「株式会社ジャスダック証券取引所」は解散しました。

2010年に誕生したのが新JASDAQ。これは大阪証券取引所の新興市場であった「ヘラクレス」「NEO」と旧JASDAQ、3つの市場が統合されたもの。マザーズを大幅に上回る銘柄数の、とても大きな新興市場となりました。ちなみに、歴史が長いゆえに、もはや「ベンチャー」とは言えないような古参の銘柄が見られるのも特徴です。

さらに統合劇は続き、2013年に大阪証券取引所の現物市場が、東証に統合され新JASDAQも東証が運営することとなりました。

ジャスダックは二部構成

もう1つジャスダックがマザーズと大きく違うのは「二部構成」であるということ。上場に実績がある程度必要となる「スタンダード市場」と、赤字でも将来性重視の「グロース市場」です。

ジャスダックはそのコンセプトに「信頼性、革新性、地域・国際性」を掲げており、特色ある技術やビジネスモデルを持つ成長企業が参入しやすい市場として「グロース市場」が設けられています。

単純に上場基準の厳しさで言えば、東証一部>東証二部>ジャスダック(スタンダード市場)>マザーズ≧ジャスダック(グロース市場)となっています。その一例として「株主の人数」と「時価総額」の基準を比べてみると…
東証一部直接上場なら株主数2,200人以上、時価総額250億円以上
東証二部なら株主数は800人以上、時価総額は20億円以上
マザーズは株主数200人以上、時価総額は10億円以上

ジャスダックでは株主数200人以上、時価総額の基準は設けられていません。だからといってジャスダックのほうが基準が緩いわけではなく、ほかに「ジャスダックにはあってマザーズにはない基準」もあります。基準の項目や、求められる企業像は市場によって違うので、単純な序列では語れない部分もあるのが上場審査基準です。

株式公開までには短くても3年?

企業が株式公開を目指すときには、上記のような「形式基準」を満たすとともに「実質審査基準」の審査をクリアすることも求められます。こちらはコーポレートガバナンスが機能しているか、情報開示を行う体制があるか、事業計画が適切かなど、パブリックカンパニーとなるにふさわしい組織であるかが問われます。

こうした審査を受けるための手続きは多岐にわたり、膨大な工数の準備が必要となります。まず形式基準については、監査法人による直前期、直前前期の会計監査を受ける必要があります。つまり2年間の監査が必要なわけなのですが、その前に監査法人が事前の調査をするので、短くとも約3年間は準備期間を要します。

また、社内でも株式公開準備担当者を選任したり、場合によっては専任部署を置いたりと、しっかりと実務をこなしていく体制をつくります。さまざまな手続きを進めるとともに、実質審査基準を満たすために事業計画を立てたり、コーポレートガバナンスの体制を整えたりと「とにかくものすごくやることが多い」のが株式公開の準備です。短くとも3年程度かかるその準備が終わり、約2〜3カ月の審査をクリアして初めて「上場企業」が誕生します。

ただし、上場により大きく透明性が求められる、経営が株主の意向に左右される、買収の危険にさらされるなどで、あえて非上場を選ぶ企業もあります。

なぜその時期に上場を選んだのか、なんでその時期に新株を発行したのか、あるいはなぜ上場しないのか……「株」を通して企業を見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ!

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