食卓の名脇役として愛され続ける

まだふりかけも栄養補給の色合いが強かった大正初期に、地元広島で軍向けに作られたふりかけを「旅行の友」として一般向けに発売しました。
当時は旅行に行くのにも食べ物があまりなく、白いご飯に梅干を入れて食べていましたが、旅行に行く人に少しでもご飯を美味しく食べてもらいたいという気持ちから作られ、発売されました。
その後も調味料のお醤油の味を変えてみたり、夏場に肉体労働をする人のためにお塩の量をふやしてみたり、一年中食べれるような努力と試行錯誤をくりかえしながら、時代とともに歩んできました。

事業・商品の特徴

旅行の友について

創業者は戦時中当時、軍人、海軍の方々から「持ち運びが良く日持ちする保存食を作って欲しい」と依頼を受けておりました。自分の子どもも戦地へ送っており、「戦地で少しでも栄養価の高い食べ物を食べさせてやりたい」と子を想う親心と、戦地にいる方々の事を想って作り上げられた商品です。
その後一般発売を開始し、苦労して寄り添ってくれた妻への感謝の気持ちを込め、妻の名前「トモ」と、皆さまの旅のお伴になる事を願って『旅行の友』と名付けられました。以来、その気持ちを引き継ぎ、現在はお客様のご健康、そして美味しく召し上がっていただけるよう、徹底した管理下の元製造しております。2010年3月にザ・広島ブランドに認定されました。これからも「子を想う親心」を忘れずに、広島の方々をはじめ、県外、海外の方々まで喜んでいただけるよう取り組んで参ります。

組織の特徴

社長からみなさまへ

当社は、明治３４年(西暦１９０１年)４月広島県呉市において私の祖父である田中保太郎が、家業として漬物・佃煮・味噌を製造し始めたのが最初です。大正時代に入り、当時の陸軍と海軍から持ち運びが容易で日持ちのする食品を要請され、そこで創り出されたのが初代「旅行の友」です。

その他にも、味噌汁を缶詰でインスタント食品とするなど、様々なアイデアをもって生活に密着した食品が考え出されました。そうした食品開発の背景には、「戦地に行っている身内や子どもたちが栄養不足にならないように、何とか食べ物に困らないように、栄養価の高いものをいつでも美味しく　食べてもらいたい」という、親心の一念があったと聞いております。

つまり、当社のふりかけは『子を想う親心が生んだ、愛情に満ちあふれた食品』であり、この思いこそが田中食品の原点であります。すなわち、本物の素材を使い、味付けには決して妥協せず、愛情と細心の注意をもって造り続けることで、皆様にいつでも安心して美味しく食べていただき、また、喜んでいただけることこそ、私たち社員全員の誇りであり喜びであります。

これからも、そうした経営理念に基づき、信念と誠意と努力をもって、常に新たな食品の創造に挑戦し続けるとともに、社会の要請には敏感に対応していくことで、皆様から信頼され期待される社員づくり、企業づくりを実現して参りたいと考えております。

社風

食育への取り組み

■健康応援
【子どもの健康を考えた「ふりかけ体操」】
・体操といえばラジオ体操が一般的ですが、田中食品では、子どもの健康を考え、親と子が親しみをもって、楽しく元気に体操ができるようにと、オリジナルで「ふりかけ体操」を制作しました。この体操は、当社の理念である「子を想う親心」を念頭に、体操を通じて子どものころから楽しく元気に過ごせるように、という想いを込めています。

■スポーツ振興
【「ひろしま国際平和マラソン」への協賛】
・田中食品では、「食べて元気」のキーワードの基、食を通じての「健康づくり」をめざしています。そのため、「走る」ことの喜びを感じ、健康づくりと心の触れ合いをめざす「ひろしま国際平和マラソン」に、「健康づくり」という共通点から、スポンサーとして応援しており、地元のスポーツ振興を支援しています。

■食育支援
【つくってみようよ！自分の朝ごはん】
・こども未来づくり・ひろしま応援隊が行っている「つくってみようよ！自分の朝ごはん」に、田中食品では平成22年から協賛しています。このイベントは、朝ごはんづくりにチャレンジする小学生と家族を募集し、作っていただいた朝ごはんを審査、最終的にひろしまフードフェスティバル内で表彰式を行い、食の大切さと基本的な生活能力を身につけるきっかけづくりとして実施されています。田中食品では、今後もこのようなイベントを通じて、子どもたちへの食育を応援していきます。