生協にはさまざまな種類がありますが、それぞれの生協は一つひとつが別法人として、独立して運営されています。日本生協連は、それら生協のうち約300の生協が「会員生協」として加入する全国の連合会・中央会です。
「会員生協」は主に組合員と直接関わる事業・活動を運営・実施し、「日本生協連」は全国の会員生協を事業と活動の両側面から支援し、連帯を強化していくことが使命です。日本生協連は、組合員と直接関わる仕事はほとんどありませんが、「会員生協」を通じて組合員のもとに事業・活動を届けています。
主な事業は、コープ商品を開発し会員生協へ供給するコープ商品事業をはじめ、カタログやインターネットで生活雑貨等を組合員にお届けする通販事業など、商品の企画から製造・卸売・小売・流通まで幅広い活動を展開しています。全国に支所(営業所)を持ち、地域の生協と連携して商品をお届けしています。
各地の生協は、食・子育て支援・消費者問題・福祉・環境・防災・平和などさまざまな活動を行っています。これらの活動を全国に広げていくために、学習会や活動交流会の開催、情報誌やツールの発行、全国の生協が協力して行うキャンペーン企画などを通して、生協間同士の情報共有・支援を行っています。また、組合員が願うくらしを実現するために、生協の連合会として国が募集するパブリックコメントの提出や、政府審議会などに参加して消費者の権利の確立や社会制度の充実に取り組んでいます。
- 社会制度の
充実に向けた
取組み -
●パブリックコメントの提出/●政府審議会等への参加/●各種の調査活動
- 全国生協の
方針づくり -
●会員生協に対する適正な組織運営のサポート/●全国生協および日本連の事業・活動方針の決定
- 組合員活動の
支援 -
●学習会、活動交流会の開催/●情報誌、各種ツールの発行/●キャンペーン、イベントの企画・運営
- 生協への
事業支援 -
●宅配・店舗産直事業、法律経営管理の支援 /●人材育成の支援/●調査研究、出版など
- 他の団体・
組織との連携 -
●災害発生時等、さまざまな団体、組織、
地域コミュニティとの連携
日本生協連の「事業」と「活動」、そして組織の事業推進・運営・管理に関わる仕事をご紹介します。
総合職として、職員一人ひとりが様々な仕事を経験し、それぞれが目指す「なりたい姿」に向かって
多岐にわたるキャリアを歩んでいきます。
全国の会員生協との重要な接点となるのが、日本生協連の営業です。それぞれの地域ごとにマーケティング分析を行い、地域ごとのニーズや課題を収集。新たに開発されたコープ商品を提案する役割を担います。また、ただ商品を提供するのではなく、年間52週の販売計画の策定や販促ツールの作成も担当するなど、会員生協の販売支援まで行っています。
全国の会員生協への供給に伴う受発注管理や納品・物流管理、またお取引先とも連携した商品数量の最適管理などを行っています。日本生協連は独自の物流ネットワークを構築し、その運用も自分たちで行っているため、商品注文システムの改善や効率の良いロジスティクスの開発など、流通や運輸に関する仕事でも大きな挑戦ができます。
品質保証は日本生協連にとって重要な仕事の一つです。商品検査一つをとっても、国の基準に加え、独自基準も設定するなど、高い水準で行っています。また、全国の会員生協からの「安全」「品質」に関する具体的なお問い合わせに応えたり、国の安全政策の立案に関わったり、様々な視座から品質保証業務に携われることも魅力です。
市場調査やモニタリング調査をもとに商品を企画し、メーカーの選定や原価の交渉なども行います。また、既存商品の表示や仕様の定期的な点検に加え、全国の会員生協との商品の共同開発・共同仕入れ・宅配用の商品カタログの企画・制作や店舗の商品企画も、私たちの大切な仕事です。2020年はコープ商品60周年、2021年は日本生協連創立70周年として、組合員に向けた新たな取り組みにチャレンジしています。
組合員組織の運営支援のほか、商品や食をめぐる活動や戦争・被爆体験を継承する平和活動、子どもの貧困、子育て支援、防災・減災、災害支援といった地域社会づくりの活動など、各会員生協が実施する多様な組合員活動の支援を行います。
日本生協連は「つながる力で未来をつくる」をメッセージとする2030年ビジョンを掲げています。
「2030年ビジョンの実現をデジタル活用でサポートする」をミッションに、生協陣営のDX、事業のデジタルシフトを推進しています。事業計画の策定からシステムの開発・運用、データ分析やそれに基づく情報提供、プロモーション提案まで業務内容は多岐にわたります。