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審査法務部は、取引先の「与信審査」と「法務手続き関連」が主な業務となります。その中で私は、東北支社、関西支社建築建材部、四国支店、子会社の東鋼産業を担当しています。 まず「与信審査」は、新規の取引先や既存の取引先の与信拡大に際して、取引先の業績や財務内容、親会社との資本関係などを細かく調査し、掛け売りの限度額を査定します。この結果をもとに、営業部からの申請金額が設定可能か、新規での取引を行えるかなどを総合的に審査します。
営業部とは別の専門部署として私たちが審査することにより、より客観的で冷静な視点で判断することができます。営業部の「補佐」と「牽制」の役割を担っているといえるでしょう。 「法務手続き関連」は、主に各種取引内容に沿った契約書の作成、客先フォームの契約書内容の確認が仕事となります。より高度な専門性が必要となる時には、顧問弁護士に相談して対応しています。
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入社を決めた理由を教えてください。
法律の知識を生かしたい!
MISTSを知ったのは伊藤忠商事グループの合同説明会でした。それまで商材の鉄には馴染みがなく、「街中の工事現場に使われる材料を扱う会社」くらいの認識でした。帰って家族にMISTSのことを話したところ、「鉄はいつの時代にも必要なものじゃないの」と言われ、なるほどと思いました。そこから、社会のインフラを支える仕事をしてみたいという気持ちが強くなり、説明会に参加してみました。
興味を惹かれたのは業務内容や業界の将来性だけではありません。当時の人事担当の方が幸運にも大学のOBで、説明会の時、審査法務部など、私が大学で学んだ法務関係の知識を生かせる部署があることや、グループ会社の交流が活発で、グループ他社の部活動にも参加できることなどを教えていただきました。その2点に魅力を感じ、この会社なら自分の能力を生かしながら楽しく仕事ができると思い入社を決めました。
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仕事のやりがいは・・・
ビッグビジネスを支える
多くの会社に与信審査を担当する部署がありますが、どの会社で仕事をしても同じというわけではありません。当社の場合、大型プロジェクトに建材を納入することが多いため、1案件あたりの取引金額が巨額になります。与信審査では大きな金額を見ることになるので、見逃しや判断ミスは許されず、責任も重大です。
対応が難しいのは、内容の芳しくない取引先の取引打診に関する案件です。内容が悪い企業とのリスクのある取引は、審査法務としては牽制しなければなりません。営業部の意向も考慮して話し合いを行いますが、全て考慮することが難しい場合もあり、妥協点を見出すのには苦慮します。しかし、審査担当の責任として譲れない一線は守り、営業担当者にも理解してもらえるよう丁寧に説明することを心掛けています。難しい判断を迫られる仕事ですが、我々の審査がスケールの大きいビジネスを支えているという実感があり、誇りを持って仕事をしています。
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こんなときに成長を実感!
経験や知識を積み上げて
営業部からの新規取引打診や増額の相談については、相手先の内容を調査・分析したうえで自身の結論を出してから上長の確認を取ります。その結果、私の意見が審査の最終判断に反映され、契約書の内容チェック時において見落としなく修正すべき箇所の判断ができた時などは、これまでの経験や知識の蓄積が仕事に活かせていると、成長を実感します。また、不測の問題が発生した時、慌てることなく、冷静に過去の事例などを思い返して対処ができるようになったことも、自分の成長の証しだと思っています。
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今後の目標・将来の夢
契約書を自力で作る
与信の仕事は、与えられた審査案件を的確に処理し、営業活動をサポートすることなので、これからも営業活動を支えていくという目標は変わりません。契約書については、私が入社した当時より、何事も口約束ではなく契約書をきちんと交わすようになり、契約書の重要性は増しています。これまで、契約書を自分で一から作ったことがないので、はじめから契約書を作る知識を増やしていきたいと考えています。商法はもちろん、当社は工事に力を入れているので、建築業法なども対象となります。それらを勉強して契約書を作れるようになりたいと思います。