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当社は2011年に現在の体制となってからまだ新しく、悪く言ってしまえば業務の形態が整っていない部分が多く残されています。これは裏を返せば、早いうちから業務の指針や枠組みに自分の意見を反映させるチャンスが多くあるということです。実際に社内には若い世代の社員が多く、各々が意見を出し合い様々な業務に関する取り決めの一翼を担っています。もちろん、そのために必要とされる知識は多く、努力や責任が伴うことになりますが、入社から3カ月間の内容の濃い社内研修があり、経験豊富な先輩からもアドバイスを気軽にいただくことができます。自らの考えを同世代で切磋琢磨し、業務内容に反映する自己実現を経験していく場として非常に良い環境であると感じています。
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入社を決めた理由を教えてください。
田舎の研究所からグローバルを目指して
事情により関東圏で獣医師の資格と大学院での研究経験の両方を活かせる仕事を探しており、ワクチノーバ株式会社に出会いました。最初は研究所が思った以上に田舎にあり驚きましたが、宇都宮へのアクセスは悪くないこと、社員の方の多くは宇都宮の市街地から通勤していることから生活への不安はありませんでした。また、外資ということもあり、海外の研究拠点と交流しグローバルな視野を持てると感じたことも、大きな理由の一つとなっています。
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仕事のやりがいは・・・
基礎・応用研究と現場をつなぐ仕事
どんなに優れた研究でも、それが商品やサービスとしてお客様に届けられなければ意味はありません。製薬会社の仕事は基礎・応用研究と「欲している現場」とをつなぐことだと考えています。そういった意味で、仕事には非常にやりがいを感じていますが、同時に社会に商品を提供する責任や難しさも感じています。学部と大学院併せて10年間学んできましたが、その知識や経験を総動員しても全然足りません。日々様々な知識や経験を吸収し、いずれは自分の関わった商品として形に残せること、それが現在の目標であり、やりがいになっています。
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学生時代に打ち込んだこと
枝葉の部分でも真剣に取り組む重要性
研究に打ち込むために大学院博士課程に進学し、4年間ひたすら研究に励みました。その経験は現在の自分の仕事の土台になっています。しかし意外にも、アルバイトで経験した動物病院での実務や留学生との英語でのコミュニケーション、プレゼンの技術など研究以外での経験の方が役立つ場面が多いように思います。特に英語はグローバル向けの書類作成や海外からの来客案内など、使う場面が多くあります。こういったスキルは、当時は必要に迫られたこともありがむしゃらに取り組んでいましたが、こうして振り返ると「研究以外の余計なもの」と排除せず、自分なりに真剣に向き合ってきた甲斐があったと感じています。
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こんなときに成長を実感!
自身で仕事を組み立てる重要性
研究職の仕事で最も重要な部分は、計画に立案から実行、解析まで自身の仕事全体を戦略的に組み立てられることだと思います。企業では大学とは異なり、試験計画の立案や試験に必要な書類作成、コスト計算など、実際に手を動かす前の段階でかなり多くの手続きが必要となります。その際に論理的に必要なデータをピックアップしたり、実際の試験工程のイメージをしたりといった部分で、自身で研究を組み立て行ってきた経験が活きていると実感しました。
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メッセージ&アドバイス
考えや仕事内容を見せられるように整理すること
昨今では様々な企業・分野でデータの改ざんや法令違反等が取りざたされ、社会の目は非常に厳しくなっています。特に製薬業界では記録やデータの取り扱いに注意する必要があり、それらを保管し管理する能力が問われています。また業務の多角化で一人で多くの仕事に関わったり、複数人で一つの仕事に取り組む機会も非常に多くなっています。自分の考えや作業の内容を記録・整理していく習慣と、更にはそれらをまとめて他人にわかりやすく説明する手段(書類、口頭、プレゼンなど)を磨いておくと、これからの仕事を始めるにあたって非常に役立つのではないでしょうか。