東京都機械・機械設計|プラントエンジニアリング|商社(機械・精密)
株式会社奈良機械製作所
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99年の歴史を持つ粉粒体処理装置メーカー!食品・医薬品・電子材料等幅広い分野で利用され、新たな可能性を作り続けています。
目次
私たちの事業
■日本初!電動の高速衝撃式粉砕機を開発~2020年、機械遺産に登録!
私たちは、1924年の創業以来一貫して粉粒体処理装置の製造に取り組んできました。
「粉粒体処理」と言うと少々難しく聞こえますが、簡単に言えば「粉作り」です。この「粉作り」、古くは風車、水車、石臼等が使われていました。しかし時代が進むともに精度や大量生産の面でこうした装置では対処しきれないようになり、創業者奈良自由造は苦心の末、電動型の高速衝撃式粉砕機を完成させました。今では電動が当たり前ですが、私たちは、電気を用いた高速衝撃式粉砕機を日本で最初に作り出した企業です。
「粉作り」はその後も高度化しながら現在に至っています。パンやお菓子等の食品、粉薬・錠剤等の医薬品、紙おむつ・ベビーパウダー等のヘルスケア製品、電化製品・ペットボトルといった石油原料の製品等々。こうした様々なモノづくりを「粉作り」の面で支え続けてきた私たち奈良機械製作所の「粉粒体処理」は、その産業技術史上の価値が認められ2020年に粉砕機の初号機が一般社団法人日本機械学会が認定する「機械遺産」へ登録される栄誉に預かりました。
(国立科学博物館 産業技術史資料データベース/Youtube 機械遺産No.102「自由粉砕機 第1号機(奈良式高速衝撃粉砕機)」ご参照)
私たちの特徴
事業・商品の特徴
■開発型企業としての飽くなき挑戦
「粉作り」は我が国の発展とともにものすごいスピードで高度化が進んできました。私たちもそうした「時代のニーズ」に合わせ、単に粉を作るだけに留まらず、大量生産を実現するために「乾燥」させる、使いやすさを高めるために「粒状」に加工する等の新技術の開発を実現してきました。
例えば1980年代半ばに開発した「ハイブリダイゼーションシステム」という装置。これは、ミクロン(1mmの1000分の1)単位の非常に小さな粒子を別の粒子の表面に打ち付けることにより、粒子の表面を変えてしまうという画期的なもので、現在でもUVカットのファンデーション、コピー材のトナー、リチウム電池の電極材などの新素材開発で幅広く活かされています。
その他にも極限までクリーンな衛生環境を追求する食品、医薬業界に向けた自由粉砕機由来の「スーパークリーンミル」や封じ込め技術に対応した「グローブボックス」、高粘度処理物でも粉砕可能な湿式超微粉砕機「マイクロス」等、創業者奈良自由造の「開発精神」は、現在まで脈々と私たちに受け継がれています。
事業戦略
■世界に広がるNARAの技術
この世は世界規模でモノが溢れています。ですから当然私たちへのご要望もワールドワイドです。そのため売り上げの約50%が海外企業との取引となっています。
奈良機械製作所は海外のお取引先へのニーズ対応として、韓国に海外拠点を設けているほか、本社から直接海外出張することも珍しくなく実に社員の約6割が海外出張経験者です。配属後1年以内に海外出張することも普通で、やる気と実力があれば若手でも責任ある仕事を任されるのが私たち奈良機械製作所の風土です。
社風
■モノづくりを間近で感じられる喜び
本社には実験室や工場が併設されており、実験の進捗具合や装置の製作状況を見に行くことが出来ます。社内の風通しが良く、気軽に他部署へ話を聞きに行くことが出来、情報共有や知識の習得がしやすいことも特徴です。また案件毎に営業、技術等の各部署からメンバーが集められ「チーム」として対応します。それぞれのメンバーが持つ知見を結集して案件に当たり、無事に製品を納品した時の喜びは格別です。
私たちの仕事
お取引先のニーズに、積み重ねてきたノウハウで最適な提案を
~事業内容~
粉粒体処理装置の製造・販売ならびに粒子設計等のトータルエンジニアリング
《取扱品目》粉砕機、乾燥機、混合・造粒・整粒機・微粒子設計等の表面改質装置など
■モノづくりに必要不可欠な粉粒体処理
私たちは創業以来100年近くに亘り、一貫して粉粒体処理装置という産業用機械を造ってきました。
パン、お菓子等の食物、飲み薬のような私たちの口に入るものから、化粧品、ペットボトル、ヘルスケア用品、電化製品等の石油を原料とする製品、最近だとEV車のリチウムイオン電池やバイオマス燃料、大豆ミート・昆虫食といった代替タンパク質といった高機能製品の分野に至るまで、私たち奈良機械製作所のお取引先は、幅広い業界に亘っています。
・チョコレートを作るためにカカオを「粉砕」する…原料を粉にする
・食品ラップを成形する前に樹脂を「乾燥」する…粉を乾かす
・錠剤の有効成分を分散させるために「造粒」する…粉を粒にする
・リチウム電池の電極材を詰めるために「表面改質」する…粉の表面の状態を変える
等々。
粉粒体処理と一言でいっても、その内容は多岐に亘ります。それらは時代の移り変わりとともに今も進化し続けています。私たちは今後も立ち止まることなく開発型企業として技術力の向上を追及し続けていきます。
■お取引先のニーズに、積み重ねてきたノウハウで最適な提案を
私たちの暮らしが高度で多様になるのに合わせて、お取引先のニーズも高度化、多様化が進んでいきます。ですから私たちは単純に汎用品として製造した「粉を作る機械」を売るのではなく、お取引先と何度も話し合いを重ねながら、いわば「オーダーメイド」でお取引先と一緒に機械を作り出していきます。
こうしてお取引先との議論の積み重ねの過程で得られた発見等が私たちのノウハウとなっていき、そしてまた次の機械製造、開発に活かされていくのです。
■これからの粉粒体処理に求められること
食料から耐久消費財に至るまで、我々の周りに溢れている様々なモノは私たちの生活を豊かにしてくれます。ただこれからは自分たちだけが豊かなら良いという考えではダメで、私たち一人ひとりがSDG‘sについて意識しながら生活していくことが求められます。
地球環境に配慮した暮らしを実現するために私たち人類が追求しなければならないことは無限です。だから「粉」は未来永劫不可欠なものといえるのです。時代の変化にしっかり対応しながら良き企業市民の一員として社会的責任を果たす。それが私たち奈良機械製作所の使命です。
職種別に仕事を知る
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営業職(国内・海外)
営業職は、お客様の課題を解決するための全工程に寄り添い、またお客様と社内を、もしくは部署同士を繋ぐ潤滑剤となる仕事です。文系、理系、様々な分野の出身者が活躍しています。
既存の自社製品の拡販のみならず、顧客のニーズをヒアリングし、仕様や製造工程の部分から提案をしていく技術営業が中心です。技術的な知識を活かしながらさまざまな産業分野の最先端技術を支援できる面白さがあります。
お客様とは展示会で出会ったり、ホームページに問い合わせがあったり、時には突然赴いてみたり…
ここで粉に対する課題や要望をキャッチ。
「なぜそのような粉にしたいのか」
「どのような性質を持った粉なのか」
「1日何時間機械を稼働させたいのか」
「1時間でどのくらいの量の粉が欲しいのか」etc...
その上で粉砕、乾燥、混合、粒子設計などの装置や技術で、最適なものをご提案します。
ご提案が通ると、粉体実験、設計、製作、出荷、納品、アフターフォローと様々な工程が続きます。
その時々に生じるお客様の疑問や質問、意向を各工程の担当者に伝え、担当者からの回答をお客様にお伝えします。また、社内での各工程の担当者たちを上手く繋ぐ必要もあり、案件の潤滑剤のような役割を担っています。
お客様は世界中にいるため、国内外問わず出張が多い職種です。やる気と実力があれば、配属1年目から海外案件を任せることもあります。 -
技術職(プロセス設計)
プロセス設計職は、主に粉粒体処理装置(粉砕機、乾燥機、造粒機など)を中心に前後工程を含めた生産工程のプランニングを行います。特に化学工学の知識が活きるため、機械系と化学系の出身者が多いです。
▼ヒアリング~提案
お客様の要望をヒアリングし 、「どうすればご希望を実現できるか」を考えながら粉の入口から出口までのプロセスを企画提案
▼実験
提案が通れば、実際のプランニングに問題がないか、実験機にて少量のサンプルで試験、分析機にてデータ採取
▼プロセス開発/フロー図の作成/取扱説明書の作成
お客様と最終的な仕様を打ち合わせ、実験データを基に装置をスケールアップ
それを「フローシート」(装置の設計仕様書)という図面として作成し、あわせて取扱説明書も作成
※フローシートを基に、機械設計の部門が詳細設計を実施
▼試運転業務
完成した機械を工場に収めた後、正常に稼働するか試運転調整に赴く
お客様先のオペレーターに、装置の取り扱い方を説明・指導
自らで実験・設計した機械を眼前に、自らの手で動かすことが出来ます。 -
技術職(機械設計)
機械設計職は、お客様や他部署への思いやりも必須のオールラウンダー。機械系、電気系の出身者が多いです。
客先打合せ、設計、購買材料促し、検査立会い、据え付け時のスーパーバイザーetc...
NARAでは幅広い仕事を担います。普通の機械設計をイメージしていると、ギャップがあるかもしれません。
基本的な仕事は設計です。
材料力学・流体力学・熱力学・機械力学を主とした強度計算。
客先の要求に合わせた機械の配置を行う基本設計。
CADを使って第三者が制作できるよう正確な寸法、詳しい材質、加工方法、組立方法、配置場所までを詳細に記述した図面を作る詳細設計。
しかし仕事はそれだけに留まりません。
制作する段階で材料がなくては困るので、購買へ先回りして手配依頼。予め機械を入れる空間が決まっていれば、それに応じて供給機など付帯機器の配置を再検討。理論上設計に問題がなくても実際は溶接し辛い形、というのもあるので工場のことも考慮します。
さらに、出張も。
装置の仕様相談に始まり、据付時のスーパーバイザー、トラブル対応時など、最も機械の詳細を知っている機械設計が直接赴きます。
直接現地に行ったからこそ分かること、伝わることがあります。 -
技術職(電気・制御設計)
電気・制御設計は装置のハードウェア設計、ソフトウェア設計を担います。
電気系、ロボット系出身の者が活躍しています。
具体的には、ハードウェア設計(制御盤設計及び、シーケンス制御設計)とソフトウェア設計(PLC設計、タッチパネル画面設計)が主な業務です。他技術職と連携し、粉の挙動、また必要性を意識しながら設計に落とし込んでいきます。
使用するパーツの選定などは自身で決めることが出来るので、業者との打合せを経て新しいものを使うことも。
また電気系統のトラブルは突然やってくるので、客先への出張も担います。 -
製造(製缶・組立、製造管理)
実際に機械を作る製缶・組立と、その進捗を管理する製造管理に分かれます。
機械系、化学系の出身者が活躍しています。
■製缶・組立
東京本社にある工場内で、部品の溶接や部品同士を組み合わせ完成品に仕上げます。機械を成すために、必ずなくてはならない部門です。
新品の製作だけでなく、メンテナンスも請負います。そのため、何十年も前に納品した粉砕機が持ち込まれて修理をすることもしばしば。機械の据付時には、技術職と一緒に出張にも同行します。大型の機械だと3週間付きっ切り…ということも。
■製造管理
製造工程の管理を担います。安全が確立された手順に則り作業が進んでいるか、現場社員の体調には問題がないかなど、管理することは沢山あります。また如何に注意をしていても、現場での製作のミスやそれに伴う遅延は起こります。それでもお約束の納期を目指し、出来る限り影響を最小にするため考え、策を実行することが使命です。 -
品質管理
品質管理は、機械の性能を担保出来るか否か、最後の砦を担う仕事です。
機械系、化学系の出身者が活躍しています。
組み上がった機械の検査をするため、ここでミスを発見できなければ客先でトラブルが起こります。少しのミスも見逃さない、厳しい目が必要です。
世に送り出すためには、寸法、材質、表面、塗装、気泡、傷など…多くの項目を通過する必要があります。全てが終わった時、機械が完成します。
その瞬間に立ち会えるのも、この仕事の面白いところ。
出張が多いのも、特徴の一つ。国内外問わず、協力会社で製作している機械を検査しに行きます。
福利厚生・研修・社内制度
- 年間休日125日以上
- 資格取得支援制度あり
福利厚生・社内制度
社会保険/厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険
制度/住宅融資制度、退職金制度
施設/独身寮(男女共完備)
クラブ活動/音楽、野球、空手、フットサル、ジョギングなど
労働組合/有り
研修制度
様々な研修や通信教育、資格取得支援制度があります。
以下は一例ですが、社員が学びスキルを習得することは、結果として会社のためにもなります。ぜひ貪欲に学んで欲しいと思っています。
■ビジネススキル外部研修派遣
…入社直後の研修です。社会人としての基礎を学んでもらいます。
■新入社員研修
…約1年間、社内の各部署を周ります。粉とは何か、機械がどのように作られ、売られていくのか等、根本を知る期間です。中でも多くの時間を割くのが、実験補助や紛体技術の知識習得です。
■粉体用語研修
…当社独自で作成している粉体用語集をもとに、粉体用語や関連技術を分かりやすくご説明。テストもあり。
■通信教育支援
…通信教育の勧めをしています。仕事に直結するものだけでなく、仕事の幅が広がるような内容のものも認めています。会社負担で受けることが出来るので、自分の可能性を広げたいと思う多くの社員が積極的に活用しています。
■資格取得支援
…仕事で必要となる資格は、全て会社負担とし、就業時間内に試験を受けれます。それ以外にも、仕事に直結する資格を取得した場合には、報奨金や手当を支給。
職場環境
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平均残業時間
(月間)14.8 時間 -
平均有給休暇取得日数
(年間)14.3日
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役員および管理職に占める女性の割合
役員: 0%
管理職: 4.1% -
育児休業取得者数/対象者
男性:取得者1名(対象者1名)
女性:取得者4名(対象者4名)
最終更新日:
社員について
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平均年齢43.5歳
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平均勤続年数15.5年
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新卒採用者数と離職者数(過去3年間)
2023年度:採用人数3名、うち離職者数0名
2022年度:採用人数2名、うち離職者数0名
2021年度:採用人数5名、うち離職者数1名 -
新卒採用者数の男女別人数(過去3年間)
2023年度:男性2名、女性1名
2022年度:男性0名、女性2名
2021年度:男性4名、女性1名
最終更新日:
会社概要
創業/設立 | 創業 1924年/設立 1933年 |
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本社所在地1 | 東京都大田区城南島2丁目5-7MAP |
事業所 | 本社/東京都大田区 北海道サテライト/北海道千歳市 四日市工場/三重県四日市市 関連会社 奈良機械販売(株)/大阪府大阪市 N.M.KOREA Co.Ltd./韓国 |
代表者 | 代表取締役社長 烝原 健一 |
資本金 | 4,000万円(授権資本金1億6,000万円) |
売上高 | 37億1,300万円(2023年3月期) |
従業員数 | 145名(2023年3月現在)
男性110名・女性35名 |
主要取引先 | 化学:旭化成、三菱ケミカル、信越化学工業、東レ、帝人 化粧品:資生堂、花王 食品・飲料:カルビー、味の素、日清製粉、アサヒビール、キリンビール、サントリー 医薬品:武田薬品工業、第一三共、大正製薬 電機:ソニー、パナソニック、キヤノン、日立製作所 その他:京セラ、日本たばこ産業 他 |
上場区分 | 非上場 |
関連リンク | ホームページ https://www.nara-m.co.jp/ 機械遺産動画 https://youtu.be/V1BYwvvXnAo 機械遺産特設サイト https://www.nara-m-meh.jp/ |