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主な仕事は工場で製造された製品の品質確認です。さまざま分析手法を用いて、基準を満たす品質かどうかの厳しいチェックを行っています。
分析に用いる手法にはさまざまあり、純度を測定するためのHPLC(高速液体クロマトグラフィー)、吸光度を測定するための分光光度計など装置を用いたものもある一方、ビュレットを用いたキレート滴定などクラシカルな分析もあります。
製品ごとに複数の分析項目が設けられているためたくさんの分析手法を学ぶ必要があり、勉強の毎日です。品質保証部に配属されてから約5年経ちましたが、ようやくほとんどすべての分析を行えるようになりました。
また、品質保証部に配属される前は 開発部、技術部で働いていました。開発部は生み出す大変さ、技術部は期日を守る大変さを学び、品質保証部では品質責任を負うことの大変さを学びながら毎日楽しく仕事に向き合っています。
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入社を決めた理由を教えてください。
緑豊かな地 熊本から世界へ。さまざまな分野の試薬を発信できる
たくさんの試薬に対して、合成・分析など化学的に多方面から関わる仕事をしたいと思っていました。同仁化学研究所はさまざまな分野の試薬を多品目にわたって製造している会社だったので、いろいろな分野の試薬に触れてみたい私にとって魅力的でした。
また、熊本という地で働きながら試薬を通じて世界に発信できるグローバル性も魅力のひとつでした。毎日ストレスなく仕事をするうえで周囲の環境は重要だと考えていたので、窓を見れば四季のうつろいを感じさせてくれる風景がそこにあることは大きなプラスポイントでした。
同仁化学研究所は、恵まれた環境にいながら化学を通して世界とつながれるという、自分の望む仕事のスタイルと興味を満たしてくれる会社だったので入社したいと強く思ったのを覚えています。
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今だから話せる大失敗
作ったはずの目的物質が見当たらない?
化学合成の知識が乏しく、経験もなかった入社3年目当時。技術部に配属され、化学合成と向き合う試行錯誤の毎日を送っていました。
あるとき、簡単な合成だったにも関わらず、作ってみると目的物質がほとんど見当たりませんでした。何が原因なのか見当がつかないまま手を尽くしましたが、結局うまくいかず。最初からやり直すことになりたくさんの原料と時間を無駄にしてしまいました。
振り返ってみると、私に足りなかったのは化学合成の経験はもちろん、先輩に頼ることでした。助けを求めれば手を差し伸べてくれる先輩がすぐそこにいるのに、周りが見えていなかったんですね。それ以来、わからないことがあれば社員に積極的に話しかけて知識を得る活動を心掛けています。
失敗することも減り、コミュニケーションをとるきっかけにもなり、あの失敗は会社で仕事をしていく上で大事な出来事だったと感じています。
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思い出に残る仕事
商品の使用方法を動画で提供する「動画撮影プロジェクト」
当社のラインナップには、実験で使う必要試薬が揃っている製品があります。その一つ一つに取扱説明書がありますが、お客様にもっとわかりやすい形で使用方法をお伝えしたいという思いから動画撮影プロジェクトがスタートしました。
動画の内容は?撮影の仕方は?掲載方法は?壁に当たっては少しずつ前に進むを繰り返す、難易度の高い仕事でした。
ですが一番大変だったのは、仕事そのものではなくプロジェクトメンバーの思いをひとつにすることでした。さまざまな部署からメンバーが選ばれていたため、動画に対する思いや理想がまったく違いました。目的は満場一致で「お客様にもっとわかりやすく」ですがそこにたどり着くまでのプロセスがバラバラで、納得がいくまで話し合いを重ねました。だからこそ完成したものは満足のいくものでしたし、達成感も大きかったです。
熱い思いや高い理想を持ったスタッフと一緒に仕事をするのは自分の成長にもつながるので、今の環境で仕事ができることに感謝しています。
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こんなときに成長を実感!
ひたすら仕事に向き合い続けたある日、すっと体が軽くなった
仕事量が多く内容も初めてのことばかりで日々締め切りに追われ、一日一日なんとか繋いでいた時期がありました。とにかく目先の仕事を終わらせることが最優先で、成長なんて考える間もなく走り回っていました(あの時の大変さは今でもすぐ思い出せるくらいです)。
そんな日々を過ごして1年くらい過ぎた頃でしょうか。あるとき体がすっと軽くなり仕事が思い通りに進んでいく感覚を覚え、その感覚は日が経つにつれて増えていきました。
思えばそれこそが成長のブレイクスルーだったのかもしれません。
日々の仕事に真摯に向き合えば成長という結果が返ってくると実感しましたし、今も自信と責任を感じながら取り組んでいます。