そのルーツは紀元前の地中海交易にまでさかのぼるとされる損害保険ビジネス。こんなにも古くからあるビジネスですが、現代もめざましいスピードで進化を続けています。
例えば金融自由化の流れの中で始まったのが生命保険と損害保険の相互参入、保険商品の自由化、そして保険料率の自由化。これによって保険業界も本格的な競争の時代に入り、合併・再編の動きが一気に加速しました。
こうした合併・再編の流れを経て誕生したのが、いわゆる“3メガ損保体制”です。SOMPOグループを含む、3つのグループが業界の柱となっており、日本の損害保険市場の9割以上は、この3メガ損保によって占められています。
また、商品開発の面でも進化が続いています。 背景にあるのは少子高齢化で、長生きすることによるリスクの拡大に備え、新たなニーズへの対応が求められています。急増する外国人観光客の日本滞在中の病気やケガへの対応や、デジタルの発展に伴うサイバー攻撃への備え等は現代社会ならではの取組みです。
こうしたサービスの広がりを通じて、損害保険会社は本当の意味でのサービス産業へと進化していくことでしょう。