事業内容 |
芝学園の教育は、校訓の「遵法自治(じゅんぽうじち)」と仏教精神の「共生(ともいき)」のこころを大切に12才から18才の青少年の人間力の育成を基盤においています。 「遵法自治(じゅんぽうじち)」とは、第三代校長である渡邊海旭(かいぎょく)先生が生徒に示されたものです。「遵法」とは法に従うこと、つまり全世界や宇宙の法、永遠の真理などに逆らわずに生きること。「自治」とは、自主・自立の態度で自分を治めることです。法をより所とし、法の光を受け取ることにより、自己も輝きを発して自分自身をより所とすることができるようになるのです。こうした考えは、釈迦が説いた「法」、法然上人が身命を賭して「法」に生きる「みずから」を主張されたことに、遠く伝統を受けるものです。 共生(ともいき)とは、浄土宗の宗祖法然上人が唱導された思想です。私たちがいま持っている「いのち」は、はるか昔の祖先から綿々と伝えられているのと同時に、子や孫といった未来へと繋がっていく「いのち」でもあります。一人の「いのち」であって、一人の「いのち」ではない、ご先祖から未来へと繋がっていく多くの「いのち」と共に生かされているというこの繋がりが共生(ともいき)です。芝の人間教育の根幹は、この共生の精神です。どんな共同体や社会でも、自分ひとりで生きていくことはできません。いつも謙虚に相手の意見や行動を受けとめ、吸収し、信頼し、尊重することの大切さを育んでいきます。 |