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私は福祉系とは一切関係ない大学を卒業して、今働いている介護施設に就職しました。そもそも私は、どんな仕事に就きたいか、明確な目標を持たないまま大学に入り、語学、心理学、WordやExcelのようなソフトウェアの扱い等、様々な分野の基礎知識を勉強していました。しかし、どんな仕事をしたいかは全く定まりませんでした。そんな時、自宅から少し離れたところにある介護施設で、ボランティアをさせて頂く機会がありました。そちらでご利用者様とお話を致しましたが、住み慣れた我が家ではなく施設で生活しているにも関わらず、楽しそうに過ごされていたんです。生活環境が大きく変わったらとても不安だと思うのですが、その日会ったご利用者様は、施設生活を楽しんでいるように感じました。そうなる1番の要因は、介護士がご利用者様に対し、良いサービスを提供できているからだろうと思いました。私はどちらかと言うと人見知りしてしまいますが、私なりに対人コミュニケーションを磨いて、介護の何たるかを理解して、質の高いサービスを提供できる介護士になるんだと決断しました。みなさんも、悩んだら、まずは色々と体験してみてください。
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入社を決めた理由を教えてください。
出会いのきっかけは合同説明会
いずみ苑を選んだきっかけは説明会での施設長のお話です。企業理念が「常に温かみを感じられる施設を目指す」という事に共感して、私もご利用者様が安心して生活できる、温かみを感じて頂ける介護士になりたいと思いました。
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思い出に残る仕事
ご利用者様の気持ちに寄り添う大事さ
ある日、身の回りの事は殆どご自身でなさっていたご利用者様が、急に元気が無くなってしまい歩けない、何をする気も起こらなくなった事があったんです。言葉かけしても、聞こえているご様子だけどこれといった返答はなし。特に体調や身の回りの事で異変が無かったから、どうしてここまで気分が落ち込んだのか分からずにずっと悩んでいました。ある日、その方の御家族が面会にいらした際、撫でると鳴く猫のぬいぐるみを持参されたんです。少しでも気晴らしになればいいなと思い、お昼寝の時間に枕元へそのぬいぐるみを置いたら、「フフっ、可愛い」と暫くぶりに笑顔になられたんです。それ以来、そのご利用者様は元気が戻られて、猫のぬいぐるみをきっかけに他のご利用者様との会話も弾んで、以前よりも仲が良くなったんです。人間なら突然に気分が落ち込むこともあると思います。どうすればいいか分からない時こそ、人と向き合う事、気持ちに寄り添う事が大事なんだと感じました。
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今だから話せる大失敗
仕事の基本は報連相
自分が元々、消極的で口下手だったこともありますが、早急に報告しないといけない事があったにも関わらず、上司がとても忙しそうだからと、直ぐに伝えなかった時がありました。その時は報告が無いせいで、その後の仕事に支障をきたしてしまいました。やはり仕事の基本は報連相。連絡すべきことは、特に悪い知らせなら早く報告、連絡、相談をして、皆で次の対応を考えるべきだと今は考えています。
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メッセージ&アドバイス
周りと相談
何をするにも、話を聞く事が大事だと思います。今もご利用者様がなにを求めているかを聞いて、仲間と話し合いながら対応を決めたり、何かしらの異変があったら、自己判断で1人行動するよりも、周りと相談しながら、「○○へ行ってきます。良いですか?」と一言声をかけた方が、周囲の人は誰が何をしてるのか把握できるので、仕事が円滑に進みます。就職活動も同じで周りの人に聞いたり、企業研究で会社の人の話を聞いたりが大事だと思います。
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仕事のやりがいは・・・
信頼を得られる事
やはり対人の仕事であるだけに、仕事をしっかりこなす事で、ご利用者様から「ありがとう」の一言と、何より信頼を得られる事にあると思います。お礼を言われてたら嬉しい気分になる人が殆どだと思いますので、しっかりサービスを提供したらお礼を頂く、そして「ありがとう」を頂いた事でこれからも仕事を頑張れる。そういった喜びの循環が生まれる事が、介護士として1番のやりがいだと思います。