森平舞台機構株式会社

森平舞台機構株式会社(モリヘイブタイキコウ)のキャリタス限定情報

正社員

森平舞台機構株式会社

【その他製造】

Morihei

THE MOVEMENT 社員インタビュー キコウ ココロ ウゴク 瞬間

森平舞台機構は、全国各地の劇場・ホールやテレビ局のスタジオにおいて、幕や照明器具などを取り付ける吊物機構や、舞台から奈落に昇降する“迫り”など、特殊な駆動機構を設計・施工しています。華やかな演出を可能にする照明・美術・音声を技術で支えている会社で、同社にしかできない唯一無二の設備も数多く手がけています。芸術・芸能あるいはさまざまな情報発信の一翼を担う存在ではありますが、求められているのは、巨大なものから極小のものまで扱う妥協を許さない技術。舞台だけでなくエンジニアのココロをも動かすフィールドがここにあります。入社以来、施工管理・設計を経験、大型プロジェクトにも参加してきたエンジニアに話を伺いました。

01 内径200ミリの巨大ナットを交換

これまでの仕事で思い出深いのは、東京文化会館の大改修工事を現場代理人として施工管理したことです。東京文化会館の大改修は15年ぶりに行うもので、前回の改修も当社が担当したものでした。東京文化会館では、ホールの音響を客席に反射させる反射板が、床下に格納できる特殊な装置があり、その昇降装置の駆動部に使われている内径200ミリの巨大ナット4個を交換することが、今回の大改修のハイライトでした。200トンもある反射板を一時的に支える必要があるなど、巨大かつ重量物を扱う難しさを痛感しました。試運転で昇降が止まってしまうなど大ピンチにも遭遇しましたが、15年前の経験者に相談したところ、「潤滑油を試してみよう」と助言をいただき、それでみごとに問題解決。ギシギシいいながらも動き出した時は、本当にホッとしものです。その後、潤滑油がなじんで音もしなくなりました。工事中、ゲリラ豪雨に見舞われ、昇降装置のある地下に雨水が流れ込むハプニングもありましたが、社員総出で拭き取り作業を行い、なんとか乗り切りました。

02 他局にはないフライダクトの回転機構を設計

もう一つ思い出深いのは、東京、大阪の二つのテレビ局のスタジオ新設にあたり、設計を担当したことです。東京のテレビ局の案件では、新しい機構を設計しています。一般にテレビ局のスタジオでは、照明器具を取り付けるため、コンセント内蔵のフライダクトを巻き上げ機で昇降させます。東京のテレビ局の案件では、このフライダクトを回転させる機構を新たに設計しました。他局のスタジオではみられない特殊な装置です。巻き上げ機も200台納入しており、当社にとってビッグプロジェクトでした。東京のテレビ局は従来から当社のお取引先で、プロジェクトのメンバーとしては途中から加わったのですが、大阪のテレビ局の場合は、もともと競合他社の存在があり、当社は提案を重ねて逆転で受注したものです。私は提案段階から参加していて、そこから考えると5年がかりのプロジェクトでした。東京、大阪と2年連続で工事に入りましたが、どちらも当社の年間売上の2割弱を占めるもので、スケールの大きな仕事に参加できたという意味でも、忘れがたい案件となっています。

03 無事に動いた時の達成感は格別

当社の仕事では、何よりモノが動くところに感動があります。劇場でもテレビ局でも、舞台床や照明・幕などを吊るすバトンを昇降させる装置などをよく扱いますが、設計・施工のどちらの立場でも、新規の装置が動き出す瞬間はドキドキするものです。また、設計通りの機能を発揮したことが確認できた時も嬉しいものです。東京のテレビ局の案件では、花吹雪がフライダクト内に入り込まない設計をしてほしいとの要望があり、電力を供給するケーブルやワイヤーを通すための孔を極力小さくするなど工夫を凝らしました。当社の工場にお客さまをお招きして実証実験も行いましたが、実際に花吹雪を飛ばしてみて、内部への混入が0枚であることを確認。これも「よし、やったぞ」という達成感がありました。また、東京文化会館では、Windowsによる制御から産業用のPLCによる制御に変更しています。こうした変更により、一つひとつの機器が正確に作動することを確認するテストが必要でしたが、こうした時も予定通りの作動が確認でき、達成感を味わうことができました。

04 初めての挑戦があるから成長できる

東京文化会館の大改修は入社3年目の時に担当したもので、一流アーチストが使う有名なホールであること、当社が以前から手がけてきたお客さまであること、売上規模が年間の1割を占めることなど、さまざまなプレッシャーがかかるものでした。ナットの交換はそれまでも施工したことがありましたが、これほど巨大なものは扱ったことがなく、いろいろ

な意味で自分にとって大きな挑戦でした。先輩の助けも借りましたが、それを乗り切れたことで、大きな自信を得ました。大阪のテレビ局の案件では、提案段階から設計に関与していたので、それなりの達成感を味わいましたが、「もっとこうすれば、効率的に仕事が進められたかもしれない」という思いもあります。このように反省点はありますが、やはり初めてのことに挑戦しているからこそ成長できるもの。私はこのほど大阪出張所に異動となりましたが、これまでの経験を活かしながら、新しいミッションに挑戦していきたいと決意を新たにしているところです。