野村信託銀行株式会社

野村信託銀行株式会社(ノムラシンタクギンコウ)のキャリタス限定情報

正社員

野村信託銀行株式会社

【信託銀行】

ビジネス・ストーリー 02「相続関連サービス導入」プロジェクト 野村グループの次代を担う戦略商品「相続関連サービス」。野村信託銀行初のリテール対面商品のサービスインに向けて。

  • 水谷 督

    1995年に新卒で大手信託銀行に入社。野村證券の信託代理業務開始時に野村證券に転職。その後、外資系大手銀行を経て、2008年に野村信託銀行へ入社。2011年から2012年にかけて、バンキングサービスの更改プロジェクトを手がけ、本案件でプロジェクト・リーダーは2件目。野村信託銀行の良さについて「経営にスピードがあり、判断が早いところ。前例にとらわれず、新しいことにチャレンジするところ。多彩なバックグラウンドを持つ人材が在籍するところ」と語る。

    城島 哲夫

    法学部卒業後、数社を経て、前職は法律事務所でパラリーガルとして10年間勤務。その間に相続問題をはじめ多種多様な法律問題に携わっており、その間に培った経験・知識を企業で活かしたいと考えていたところ、野村信託銀行で相続関連サービス業務を立ち上げることを知り、遺言書作成・遺言執行等の自らの経験・知識を生かせると考え応募。野村グループ全体にかかわるプロジェクトの立ち上げに参画することに責任を感じるとともに、自身の人生においても貴重な経験にやりがいを感じている。

  • 梶山 麻実子

    新卒の就職では一般職として長期信用銀行に入社。その後、信託銀行で投信受託業務を担当。その信託銀行の資産管理専門銀行の立ち上げに伴い出向し、常任代理人業務、口座管理機関サービス業務の立ち上げに参画。一般職としての一歩引いた業務への関わりに限界を感じ始めていた梶山は、一般職、総合職の区別がない野村信託銀行へ転職。入社した野村信託銀行は少人数の銀行のため、業務の守備範囲も広く、業務知識も広く持てるところに魅力を感じている。

  • 亀井 亮介

    2007年に新卒で野村信託銀行に入社。もともと金融機関への就職を考えていた亀井は、信託銀行の存在を知り、普通銀行とは違う信託銀行の業務に興味を抱き志望。野村信託銀行はその中でも証券会社を母体に持つ信託銀行として特に興味が高かった。入社後は、商品サービス開発部、受託業務企画部、信託財産管理部など信託分野を中心にキャリアを積み、入社8年目にして新規プロジェクトのメンバーに起用される。

2014年4月。「相続関連サービス導入」プロジェクト始動。

少子高齢化社会の進展を背景に、相続や資産承継に関連した新聞広告が増加している。「終活」という言葉の流行からもわかるように、戦後ベビーブーマー世代が60歳代半ばになりはじめたことも、そうした状況を加速させている。
野村信託銀行は野村證券を中心とした野村グループの中核企業として、グループ内の銀行機能や投資信託の受託業務などを担っている。しかし、これまで他の信託銀行が扱っている「相続関連サービス」は扱ってこなかった。それは、野村信託銀行は他の信託銀行と異なり、代理店としての野村證券とのパートナーシップのもとでビジネスを展開していたからである。野村證券のお客様には富裕層で高齢者の方も多く、これまでも相続や資産承継のご相談を持ちかけられることも少なくなかった。しかし、相続に関しては、税金や法律に関する幅広く専門的な知識が必要で、お客様個々の事情に応じたキメの細かいコンサルティングが必要だったこともあり、金融商品の仲介・販売を本業とする野村證券では取り扱ってこなかった。多くの場合、そうした相談を持ちかけられた担当者は、お客様に対して提携先の信託銀行を紹介していた。野村證券のお客様は、株式や投資信託など有価証券を多く保有している。それらの相続や承継には、土地や預貯金の相続とは異なる独特のノウハウが必要となる。そして、グループ外の信託銀行が名義変更などの相続手続きを行う場合、手続きをシンプルにするために、それらの有価証券は売却されることも少なくなかった。本来、そうしたお客様への質の高いコンサルティングは証券会社だからこそ行えるし、それによって、他の信託銀行の相続関連サービスとは一線を画した戦略商品にもなりうる。
野村證券は全国におよそ160支店を有する。そこで発生する相続に関する相談やビジネスチャンスは、現状でも決して少なくない。そして、前述のようにニーズはますます高まりつつあるのだ。
野村グループ内でも2012年の終わり頃から、野村ブランドとしての相続関連サービス提供の検討が始まり、2014年初頭に相続関連サービスの提供開始が決定された。これを受け野村信託銀行では2014年4月より正式にプロジェクトがスタートした。

グループを挙げてのプロジェクトの中核チームとして、社内外から多彩なメンバーが集まった。

プロジェクトチームには、野村信託銀行社内はもちろん、社外からも専門知識を持った人材が登用され、次第にメンバーが増えていくかたちでプロジェクトは進行していった。プロジェクト・マネージャーに任命されたのは、大手信託銀行で社会人としてのキャリアをスタートし、2008年に野村信託銀行に入社した水谷督だ。水谷は2010年10月から始まった「バンキングサービス」の大規模なシステム更改においてもプロジェクト・リーダーを務め、その実績を買われての起用だった。
水谷は信託銀行の出身だが、相続関連サービス自体は直接経験したことはなかった。したがって、最初は、競合他行の相続関連サービスの研究からはじめ、相続に関するさまざまな知識の習得を開始した。ただし、2015年4月のサービスインが予定されていたので、時間は無い。また、信託や運用業務の管理を行う部署の部長も兼任していたため、膨大な他の業務を行いながらの情報収集・分析だった。水谷は2014年6月には「プロジェクト計画書」を同8月に「業務運営態勢整備計画書」と「マスタースケジュール」を策定し、以降、当該計画書とスケジュールに則ってプロジェクトを進捗させてきた。
営業とコンサルティングの窓口は野村證券が担当し、野村信託銀行は「遺言信託」「遺産整理業務」「資産承継計画サポート業務」の提供者として、代理店である野村證券から顧客の紹介を受け、当該顧客に対して各サービスに係る契約締結と事後のサービス提供を行うというおおまかな役割分担は決定していたが、実際には使用する帳票や業務フローの詳細など、相互にさまざまな調整が必要で、水谷は自社内で商品提供の準備などの進捗管理をしながら、野村證券との調整役を務めていた。
他の信託銀行の場合、相続関連サービスは全国の支店担当者が営業、コンサルティングを行い、自行内でサービスが完結する。しかし、野村グループの場合、全国の野村證券の支店で営業、コンサルティングを担当し、提供するサービスや業務が決定すると、その後、野村信託銀行が契約などの各種手続きを担当するというかたちがとられることになった。野村證券でも相続業務のために多くの経験者採用が行われたが、野村信託銀行でも、本格化する業務フローの組立てやサービス開始後の要員確保に向けて、経験者の採用が行われた。

プロジェクトのために入社してきた相続の実務経験者。未知の銀行、証券グループの中で足跡を残すことを目指して。

2014年8月、実行フェーズ(段階)への移行とほぼ時を同じくして野村信託銀行に中途入社してきたのが城島哲夫だ。城島の前職は法律事務所のパラリーガル。遺言執行など相続関係の豊富な実務経験を持っている。城島が主に任されたのは、相続関連サービス導入プロジェクトのプロジェクト・マネジメント・オフィスの一員としてのプロジェクトの全体管理や外部委託先管理だ。
マネージャーとしてリーダーの水谷の業務をサポートしてプロジェクトの進捗状況を管理すると同時に、実務経験者として、野村證券で相続関連サービスを担当するスタッフに対する研修資料、契約書類の作成などを担当した。
城島が最初にやりがいを感じたのは、「歴史に残る仕事に主要メンバーとして関われること」である。これまでも野村信託銀行にはバンキングサービスなどリテール向けサービスはあったが、相続関連サービスがサービスインすると野村信託銀行としては初のリテール分野での対面商品となる。しかも、日本を代表する金融グループである野村グループでの新サービスの導入としての意義も高い。転職を考えるまで野村信託銀行を知らなかった城島だが、そうした新たな試みに果敢に挑む野村信託銀行に魅力を感じると同時に、プロジェクトの主要メンバーに転職者を起用する柔軟性のある社風にも感心した。
城島は銀行業務に関しては全く未経験だったため、当然、銀行内部のさまざまなオペレーションなどは知らなかった。そこで彼は、野村信託銀行の社内研修を受講すると同時に、銀行業務を経験している他のチームメンバーにその都度質問するなどして、知識を補完しつつ業務を進めていった。こうした業務の進め方ができるのも多彩なバックグラウンドを持つ人材が集う野村信託銀行ならではでないだろうか。
その規模から考えるとプロジェクトの立ち上げから1年未満という前職では考えられないハードスケジュールだったが、グループ全体の意思決定やレスポンスの早さもあって、予定通りのサービスインが見えてきた。サービス開始後に城島は、遺言の執行などの実務を担当する予定だ。相続関連サービスの提供は、お客様のご不幸にかかわる業務であるため、顧客折衝には相当の気遣いを必要とする業務である。しかし、だからこそお客様との信頼関係が築けた時の満足感は大きい。城島は今から、日本を代表する証券会社である野村證券のお客様と直接やりとりをして、信頼関係を築く日を楽しみにしている。

初めての業務の事務フローの組み立て。リテールゆえのキメ細かさに苦心。

プロジェクトが始動して3カ月後の2014年7月、商品サービス開発部からプロジェクトチームに梶山麻実子が参加してきた。梶山は、複数の金融機関で証券、投信に関連する業務を経験し、2008年4月に野村信託銀行に転職。入社後は7年以上、商品サービス部門で企業の社債発行のサポートや借入金返済の代理業務などをフロントからバックまで幅広く担当してきた。野村信託銀行としてはビジネス規模が大きくない部門だったので、業務の受託の判断も部門内ででき、自分たちで最初から最後まで完結できる仕事として、梶山もやりがいを感じていた。
梶山は7年間同じ部門にいたので、そろそろ異動の時期だなと漠然と考えていた。異動の知らせを受けて納得した梶山だったが、その異動先に驚いた。社内でそうしたプロジェクトが立ち上がっていたことは知っていたが、まさか自分がという思いだった。
梶山が担当したのは業務フローの構築と、それに基づいた事務マニュアルの作成だ。梶山にとっても相続関連業務は経験したことがない分野だった。過去に事務マニュアルを作成した経験はあったが、知識のある有価証券の範囲内でのことだった。まず、梶山は相続にどのような手続きが必要なのかを調べ、業務フローの作成に着手した。お客様の窓口となる野村證券のメンバーと打合せを重ねるごとに業務フローは次第に詳細になっていった。個人向けサービスを経験したことのなかった梶山は、ここまで細かくやる必要があるのかという驚きにも似た感覚を覚えた。
業務フローがある程度確定すると、必要な帳票類や、事務マニュアルの作成に着手した。帳票類も手探りで、事務上必要になりそうなものを自分たちで考えて、ひとつひとつ工夫を凝らして作成していった。難しかったのは事務マニュアルである。キメの細かい業務フローをさらに細かく、ひとつひとつの手順を、わかりやすくかつ正確に文章にしていかなければならなかった。ようやくマニュアルは完成し、いよいよサービスインも迫ってきた。
サービス開始後、梶山は自ら作成した事務マニュアルに基づき事務作業を担当する予定となっている。自分の組み立てた業務フローが問題なく稼働するか不安もあるが、自ら作成した業務フローで皆が仕事をする日を楽しみにしている。

業務フローの中で活用されるシステムとはいえ、考え尽くさなければならなかった個人情報保護の仕組み。

プロジェクトチームの組成と同時に参加したのが亀井亮介だ。亀井は、2007年に新卒で野村信託銀行に入社した。入社から信託関連の業務を中心に3つの部門を経験していた。2012年のバンキングサービスの更改プロジェクトの時には隣の部門に所属し、プロジェクトメンバーたちがハードな業務に高いモチベーションで挑んでいるのを横目で見て、羨ましく感じていた。
亀井が担当したのは、梶山が構築した業務フローの中で活用されるシステムの開発、ソフトウェアの導入、インフラ整備などだ。水谷や梶山と相談しながら、業務の中でシステム化できる部分や、お客様情報に関わるデータベースの構築を検討していった。あまり大規模なシステムではなく、内部向けシステムではあるが、システム開発を担当するのは初めてだったので苦労も多かった。特に苦労したのは、内部向けとはいえ、リテール分野で活用されるものなので、個人情報の管理には相当の考慮が必要となる点だった。システム構成などもそのような観点で検討しなければならない要素が多く、時間と手間がかかった。検索の利便性を向上させながらも、顧客情報にアクセスできる端末を限定し、データ保護のためのアクセスログ管理機能を組み込むなど、監視体制の強化に対応していった。
システム自体は2015年1月末にリリースされ、現在、亀井はシステムの取扱説明書の作成作業などにあたっている。パッケージ・ソフトを使用する場合は、そのソフトの取扱説明書を利用すれば済むのだが、よりわかりやすくするために亀井は説明書を理解しやすくアレンジした。
亀井にとってこのプロジェクトは自分の中に多くの財産を残したものとなった。入社8年目の亀井は、プロジェクトチームの中では最年少だが、新卒入社で社歴は一番長い。それでも入社8年目で新規ビジネスのプロジェクトチームに参加できたことは嬉しかった。また社歴に関係なく、多彩なバックグラウンドと幅広い知識を持つメンバーの中で仕事ができたことによって、より広い視野を獲得する機会になった。グループの将来のビジネスの可能性を拓いていく戦略プロジェクトであることも嬉しかったし、新聞広告なども多く、社会的に注目されているプロジェクトであることも誇りに思えた。
サービス開始後は、亀井は梶山と同様、相続関連サービスの事務を担当する予定である。その後の業務内容はまだ未定だが、今回、プロジェクトに最初から最後まで参加し、メンバーとしてプロジェクトを経験したことによって、いつかは自分も新規プロジェクトチームのリーダーをやってみたいと思うようになった。また、そのためにも、より幅広い知識の蓄積を目指して、これまで経験したことがない分野の業務も経験したいと思っている。

  • 01 発見野村信託銀行の“ビジネス”最前線
  • 02 投資信託ビジネス
  • 04「バンキングサービス顧客拡大」プロジェクト