文字数、文章表現のカベを破る

ESの文字数が足りないときは、キーワードを抜き出す
ESには質問別に文字数の制限があることが大半です。指定された文字数に自分の言いたいことをまとめられないときは、文字数に関係なく書いてみましょう。その後、相手に伝えるために大切だと思うキーワードをマーカーなどでチェックします。次は、マーカーでチェックした部分を中心に文章をまとめてみます。入れられる文字数が少ない場合は、題材をあれもこれもと欲張らずに、1つか2つに絞って書くほうが有効です。文章を短くするコツには、漢語や熟語を使う、必要のない接続詞を削る、といった方法もあります。
自分の文章がしっくりこないときは、語彙を増やす
自分で書いた文章なのになぜかしっくりこない、もっといい表現があるような気がする・・・ES作成時にはそんな悩みを持つ学生も多いようです。語彙(ボキャブラリー)を増やして、自分の表現に磨きをかけましょう。例えば、「行う」は「実行する」と言い換えることができます。「実行」を強調すると、実施する、催す、などの言葉があり、「やり遂げる」のニュアンスを強調すると、成し遂げる、達成する、果たす、といった表現があります。類語辞典などを見て、自分が伝えたい内容にぴったりくる表現を探してみるといいでしょう。
行う | 実行する、実施する、催す |
---|---|
やり遂げる、成し遂げる、果たす など | |
分かる | 理解する、把握する、知識を得る |
共感する、察知する、見い出す など | |
勉強する | 学ぶ、学びとる、習得する、会得する |
研鑽を積む、学業に励む、知識を得る など |

すごい体験はなくてもいい、身近な事柄を見直す
ESでは「これだけは他人に負けないこと」「困難を乗り越えた経験」などの質問がある場合があります。「自分にはそんなすごい体験はないし、何を書けばいいのだろう」と悩んでしまう学生もいるようですが、大げさに考えず、身近な事柄を見直してみてください。企業が知りたいのは、「すごい体験」ではなく、目的を達成するために皆さんがどう考え、どんな行動をとり、人に関わっていったかというプロセスの部分です。
例えば、クラブ活動に時間をとられて授業の課題がこなせないといったピンチを、「通学時間や休み時間の過ごし方を見直して、10分単位でできる勉強をコツコツ進めた結果、成績を上げることができた」、といった話でもいいのです。皆さんの取り組む姿勢が伝わるエピソードを選びましょう。