与えたい印象で選ぶ!
就活スーツ着こなし術

普段スーツを着る機会がなく、いざ就活スーツを選ぶとなると、
「一体どれがいいの?」と困惑する人も多いようです。
お店ですすめられるまま、一式そろえてしまう前に、
まず「自分はどんな印象を与えたいか」
「普段の自分はどんな印象か」を考えてみましょう。

説明会や面接に限らず、インターンシップやイベント参加の際、
「私はこう見られたい!」や「私はこうだ!」という思いを表現する
大切な手段が服装です。
今回はスーツの選び方や、スーツの着こなし方はもちろん、
私服指定の際のスタイリングのコツまで一気にご紹介します。

好印象に見せるスーツ選びの第一歩は、自分の体型にぴったり合ったサイズを選ぶことです。ヘアスタイルやメイクをきれいに整えても、裾(すそ)や袖(そで)が合っていないと残念な印象に。試着の際は以下の6つのポイントを確認して、ジャストサイズのスーツを選びましょう!

シャツが小さいと窮屈そうな印象を与えるので、指一本入るくらい余裕のあるサイズを。
食事後の汚れ、ホコリ、ジャケットの襟が立っていないかもチェック。

就活スーツは、ボタンをすべて上まできちんと留めるのが基本。ボタンのほつれは目立つので、出かける前にしっかりチェックしましょう。

最適な丈の目安は、ひざの真ん中あたり。
座ったときに短すぎないよう、必ず座って試着を。
座りジワは目立つので、行きの電車は立つように 心がけましょう。

ジャケットのサイズを決めるのは肩。
肩パット部分が腕よりも内側に入らないものを選びます。肩から脇、背中にシワが寄ったら、サイズが合っていない証拠。

ジャケットの袖丈の目安は、まっすぐ手を下にした状態で、親指のつけ根と手首の間くらいの長さ。
レディースは袖からシャツを見せないようにするのが基本です。

ヒップの一番高い部分が隠れるくらいの長さを選びましょう。これよりも着丈が短いと見た目がすっきり見えず、逆に長いと野暮ったく見えてしまいます。

就職活動において、いわゆる黒のリクルートスーツを絶対に着なければいけないということはありません。
ただし、面接などのフォーマルな場には、無地の黒・ネイビー・濃いグレーのスーツをおすすめします。
自分がなりたい印象に合わせて、色やデザインを選ぶことで、あなたの自信につながります。

もし「なりたい印象」がわからなかったら、友達や家族など、
あなたの内面の魅力を知る人に、あなたの普段の印象を聞いてみるのも良いでしょう。
その印象に合わせてスーツを選ぶことで、あなたの内面の魅力が表に立ち相手に好印象を与えます。

女性ならではの優しさと細かい気配りをアピールしたい人におすすめのスタイル。
感じが良く、仕事もていねいにきちんとやってくれそう、と好印象を与えてくれるので、業界を問わず人気のスタイルです。

【ポイント1】
ベーシックなデザインの黒いスーツ。
インナーで印象は変わりますが、白シャツで上品に。
【ポイント2】
清楚な印象を与えるよう、
白の襟付きシャツは上まで必ず留めましょう。
【ポイント3】
ひざ丈のタイトスカートはフレッシュな印象で、
明るい素直さもアピールできます。

凛(りん)としたパンツスタイルは、フットワークの軽さやチャレンジ精神をアピールしたい人におすすめです。スカートのときよりも、やや短めなジャケットを選ぶのがポイント。全体のバランスが良く、アクティブな印象になります。

【ポイント1】
キレの良いシャープな形のパンツスタイルで、
「働きたい!」という気持ちをアピール!
【ポイント2】
男性のビジネススーツにも用いられる細ストライプのカラーシャツで、
パリッとした「できる」印象に。
【ポイント3】
ジャケットはウエストがほど良くシェイプされていて、
快活なイメージを与えます。

仕事へのやる気をアピールし、信頼できると思われたい人におすすめです。ネイビーのスーツは黒ほど強すぎないので、やわらかい印象を与えることができます。インナーは、襟なしのブラウスでもフォーマルに装えます。ただし、Tシャツは避けてください。

【ポイント1】
白とネイビーのバランスが良い落ち着いた組み合わせで、
誠実な人柄をアピール。
【ポイント2】
スーツはプレーンな形のパンツスタイル。
しっかりした信頼できる人であることを印象づけます。
【ポイント3】
襟なしの白いブラウスは首まわりがスッキリ見えるので、
ハツラツとした印象に。

自分のセンスや創造力を活かして働きたい、と思っている人におすすめ。グレーのスーツはソフトな印象を与えるので、人との関わり合いが多い職種や、女性ならではの感性を活かした仕事をしたい人は、このスタイルを参考にしてみては。

【ポイント1】
白いリボン付きブラウスと、少しフレアが入ったスカートで、
華やかでエレガントな印象に。
【ポイント2】
グレーのスーツは品が良く、
おしゃれ感もあってフェミニンな雰囲気になります。
【ポイント3】
カラートレンチコートでセンスの良さをアピール。
とくにブルーはさわやかでイキイキした印象に。

スーツのボタンは1~3個のどれがいい?

自分の見せたいスタイルで選びましょう。

ジャケットのボタンの数は、とくに決まりはありません。
自分をどう見せたいか、というのが選ぶ基準です。
おしゃれに見せたい場合は、1つボタンを。
きちんとしたまじめな印象を与えたい場合は、3つボタンがおすすめです。

就活スーツはパンツ?それともスカート?

どちらでも大丈夫。決まりはありません。

自分が心地良くいられる好みのスタイルを選びましょう。
一般的に、パンツはアクティブな印象になり、スカートは女性らしい印象を与えるので、
あなたがどう思われたいか、という視点で選択してください。

スキッパータイプのシャツの襟は出す?レギュラータイプの第一ボタンは留める?

自分の体型や与える印象を考えましょう。

スキッパータイプのシャツの襟は、ジャケットから出しても
出さなくてもどちらでもOK。出すと胸もとが開いて、顔まわりが明るくなります。
レギュラータイプの第一ボタンを留めると、きちんとした印象を与えますが、首が窮屈な人は開けても良いでしょう。

肌寒いとき、スーツの上に何を着れば良い?

ステンカラーコートやトレンチコートが主流です。

人気があるのは、ビジネスシーンでも定番のトレンチコート。
ベージュや黒だけでなく、鮮やかな色でも業種によっては問題ありません。
真冬も使えるライナー付きトレンチは、スリーシーズン活躍するので便利。
パンツスタイルは、ショートトレンチのほうがバランスが良いですね。

ジャケットのポケットのフタ(フラップ)は出す?ポケットに入れる?

室内ではポケットの中に入れるのが正式です。

フラップはもともとホコリや雨よけの役目があるので、屋外では出して、室内では中に入れるのが正式です。
しかし就活では、そこまで厳密にする必要はありません。
ポケットにモノを入れすぎないようにしたり、フラップがよれていないか、確認するようにしましょう。

ウエストがくびれたスーツのほうが好印象?

どちらが好印象ということはありません。自分が行きたい業界で選ぶといいでしょう。

ウエストがくびれていると、女性らしさが強調されるので、女性ならではの感性を大事にしている業界が合っています。
反対に、男性と同じレベルで働きたいと思っていたら、ウエストがシェイプされたスーツでないほうがいいかもしれません。

半袖シャツを着ても問題ない?

真夏なら、半袖でも大丈夫です。

クールビズを推奨している企業も増えてきました。
就活でも、暑い季節なら半袖でもOKですが、その場合は襟がついているシャツを選ぶようにしましょう。
Tシャツはもともと下着だったため、真夏でもNGです。

カジュアルな私服でお越しくださいと言われたら?

靴とバッグがきちんとしていれば、服装は自由に。

服装に指定がないと、かえって悩んでしまいますね。
私服は清潔感があれば、ジーンズでも、ふわっとした服でも大丈夫。
ただし、靴とバッグ、腕時計はきちんとしたものを身につけましょう。
靴はヒールがあるパンプスや革靴で、バッグは資料などが入る大きさのものを。

黒ストッキングはNGですか?

私服のときは問題ありません。

インターンシップやイベントなど、私服のときであれば、ストッキングは黒やネイビーでも大丈夫です。
ただし、就活でスーツを着るときは、ベージュのストッキングを履くようにしましょう。

アクセサリーはつけても大丈夫?

華美でなければつけてもOK。

ギラギラ光っていたり、あまり大きなものは避けたほうがいいですが、清潔感のあるシンプルなものなら、
ピアスやネックレス、細いブレスレットも大丈夫。
あまり目立たないものなら、シュシュ、カチューシャなどヘアアクセサリーをつけてもいいでしょう。

腕時計はどんなものを選べば良い?

スポーツタイプや派手なものは避けましょう。

ダイヤモンドを散りばめたような、ゴージャスで派手すぎる腕時計や、スーツに合わないカジュアルなスポーツタイプはNG。
時計のベルトは、レザーか金属のタイプを選びましょう。

荷物が多いとき、サブバッグを持って行っても大丈夫?

就活用のバッグはひとつにまとめましょう。

就活にバッグをいくつも持っていくのは不恰好。
ひとつにまとめるとスッキリ見えますね。
どうしても荷物が多いときは、最寄の駅のコインロッカーに入れておくなど、ロッカーを上手に活用しても良いでしょう。

お話を伺った人

守山菜穂子さん

広告代理店を経て、出版社で主要雑誌の広告を担当。約1,000社の企業とブランディング・ビジュアル構築のプロジェクトを行い、デジタル事業にも携わる。独立後、ミント・ブランディングを設立。長年の経験を活かし、企業やクリエイターに向けてブランディング、メディアや広報のノウハウ、SNS運用やイベント施策などを提供。
感性と理論を併せもつ、確かなブランドづくりに定評がある。

守山菜穂子 公式サイト