女性が社会に出て活躍できる環境は大きく変化している一方で、
「実際はどう?」と不安や悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
2017年卒の新社会人として働く女性の先輩へのアンケート調査(※)をもとに、
「総合職?エリア総合職?一般職?どれがいい?」や「キャリアとライフ、どちらを取ればいい?」など、
気になる女性のキャリアに関するアレコレをレポートします!

REPORT 01

希望業界・入社業界ともにメーカー(製造業)が圧倒の1位。
ただIT企業への入社も増えつつある?!

就職活動開始当初の希望業界 入社企業の業界 

3月の就活解禁時に希望していた業界と、実際に入社することになった企業の業界を比較しました。活動当初は「メーカー(製造業)」が32.3%と人気が集まりました。特に理系学部出身者の半数以上57.5%が同業界を志望する結果に。しかし、実際に入社した企業をみてみると、全体で28.9%(3.4ポイント減)、理系学部出身者にいたっては42.5%(15.0ポイント減)にとどまっています。メーカー(製造業)は志望者が多いことを念頭において、業界・企業研究やインターンシップに参加するなど、早めの準備が就活の明暗を分けそうです。

メーカーへの入社割合が減ったかわりに、割合が増えたのが「IT・情報処理」。当初の希望が9.4%だったのに対し、入社企業では13.1%(3.7ポイント増)に増える結果になりました。就活を進めるうちに「IT・情報処理」業界に魅力を感じたのかもしれません。

希望通りの業界への就職が難しそうにみえますが、そんなことはありません。全体的にみると、当初に希望していた業界へ入社した女子学生は61.6%。少し低いと感じるかもしれませんが、2013年卒者(55.6%)と比べると約6.0ポイントの増加です。もちろんしっかりとした準備は必要ですが、売り手市場に加えて、女性を積極的に採用する企業が増えていることで、希望業界への就活がしやすくなっているととらえることもできそうです。

REPORT 02

キーワードは中小企業の「魅力」

就職活動開始当初に希望の企業従業員規模 入社企業の従業員規模

次に、企業規模を比べてみましょう。大きく数値が変化したのは従業員「300人未満」の中小企業。当初希望は8.6%でしたが、入社企業では約2倍の16.0%に増えています。就活を通して、中小企業の魅力に触れ、最終的に入社する人が増えたのではないでしょうか。

一方、従業員「5,000人以上」の企業への入社が3.3ポイント増加しています。“売り手市場”と言われる大手企業の採用意欲の高まりを背景に、当初希望よりも規模の大きい企業へ就職ができた人が多いと考えることもできるでしょう。

REPORT 03

総合職の希望と入社が増加

就職活動当初に希望していたコース・働き方 入社企業でのコース・働き方

入社企業でのコース・働き方

女子学生のコース(職種)ですが、当初の希望では「総合職」69.4%が最多となりました。前年と比較しても、希望者は6.4ポイント増えており、「エリア総合職」も含めると88.0%の女子学生が「総合職」として働きたいという意志を持っているという結果に。

実際に、入社企業の「コース・働き方」の内訳をみても、前年と比較して「総合職」「エリア総合職」への就職を決めている比率のみが増えており、86.6%の先輩が「総合職」および「エリア総合職」での入社を決めています。

入社企業でのコース・働き方の変更状況

しかし、気になるのは、22.3%の先輩は当初の希望と異なるコースでの入社を決めていること。国が進めている「女性活躍推進」の政策により「女性が社会で活躍できる環境が整ってきている」とも取れますが、実際就活をしてみてどう感じたのでしょうか。

「当初の希望コース・働き方にこだわった先輩」「コース・働き方を途中で変更した先輩」それぞれのコメントを見てみましょう。

当初の希望コース・働き方にこだわった先輩

【総合職】
総合職のほうが職責が大きく面白い仕事ができると思ったから。
出世できる。給料が高い。男性と同じフィールドで活躍できる。
管理職になりたい。
【エリア総合職】
長く働く上では、地域や周囲の環境も重要だと考えていたから。
働きやすさとキャリア両方のバランスが取れると思ったから。
【一般職】
転勤が頻繁にあるような仕事は希望していなかったから。
ひとつの仕事をコツコツとこなし、縁の下の力持ちとして支えたいと思ったから
ライフステージに合わせて、働き方を変えることができること。
働き続けることができると考えたこと。

コース・働き方を途中で変更した先輩

【エリア総合職、一般職⇒総合職】
多様な働き方を考えるようになったため。
総合職でも、転居を伴わない仕事だったため。
自分の性格などを考慮して、働き方が合ってないと思ったから。
【総合職⇒エリア総合職、一般職】
全国転勤をせずに地域を絞って働きたいと働き方を考えるときに思ったため。
当初の希望コースでは内定をもらえなかったから。
就活を通して、より具体的なキャリアプランやライフスタイルがイメージでき、柔軟に業界や職種の変更をした人や、希望職種で受からなかったからと仕方なく変更した人もいるようですね。

いずれにしても自分がどのような「働き方」が合っているのか、早めに調べておくと良さそうですね。

※株式会社ディスコ「女子学生の就職活動に関する調査」(2017年4月)