キャリタス就活【神奈川・山梨】U・Iターン&地元情報発信局

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1954年9月26日生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学政経学部卒業後、(株)フジテレビジョン入社。報道記者、ワシントン駐在員。『FNNスーパータイム』『(新)報道2001』キャスターを務め、自ら展開した救急医療キャンペーンから救急救命士が誕生した。国際医療福祉大学大学院教授を経て、2011年4月より現職。座右の銘は「愚直」。趣味は歌、ミュージカル、ダイビング。
私は神奈川県を「日本の縮図」だとよく言っています。横浜・川崎のような大都会もあれば、県西部には田園地帯も広がっています。丹沢などの本格的な山もあれば、湘南などの海もある。また、世界中から人を集める古都・鎌倉もあれば、日本有数の大温泉地・箱根もあります。さらには米軍基地などもあり、まさに日本の縮図です。そして日本の魅力が全部、この神奈川県には備わっているわけです。
こうした神奈川県に、ぜひ皆さんに、「住んでもらいたい」と私は熱望しています。特にお子さんを元気に育てるのには、神奈川は最高の環境があります。
海・山など自然の豊富な神奈川では、子どもさんが野山を駆け巡り、土いじりをしながら育つのに最適な「ちょこっと田舎」な環境があります。それでいて都会的な場所も県内にありますし、東京も近いですから、住むのにとても便利だと思います。
現在の神奈川は働く場所としても大きな魅力があります。県が進める政策とリンクして、新たな企業がどんどん集まってきており、神奈川はビジネス面でも躍動感にあふれています。
その政策とは、超高齢社会へ対応する「神奈川モデル」づくりです。神奈川は、高齢化が他県より早く進むと考えられており、そのため、高齢化対策に真剣に取り組んでいるわけです。
そのモデルにおいて重要なキーワードが「未病」です。病気は、真っ白な健康状態が、急に真っ赤な病気の状態になるわけではありません。その中間に、グラデーションの状態が現れます。これがまだ病気になる前の「未病」の状態です。この段階で改善するのが未病の改善です。日頃から健康を心がけ、「食」「運動」「社会参加」によって病気にならないように努力するわけです。
こうした未病の改善を推進するため神奈川県では「未病産業」という新たな産業分野の提案をしました。すると、この呼びかけに産業界が大きく反応してくれました。
例えば、ウエラブル端末メーカーなどがそのひとつです。端末を身に付けることで、自分がいまどんな健康状態なのかを日々、把握することができます。また、「アミノインデックス」という検査では、ごく少量の血液を分析するだけでがん等のリスクが判明しますし、「ミモシス」というアプリでは、スマートフォンで会話をするだけで、声の分析をして心の未病状態がわかります。こうした最先端のテクノロジーがどんどん集まってきています。また神奈川県では再生・細胞医療、ロボット技術、高度な医療の情報化なども推進しています。
こうした未病や最先端医療への取り組みによって見えてくるのは、社会の仕組みの変化、価値観の大きな転換です。
これまで私たちは健康管理において、病気になってから医療機関に駆け込み医師に頼って治療してもらう「依存型モデル」を作ってきました。しかし未病という考え方によって、新たに作る「自立型モデル」では、ビッグデータの処理やAI(人工知能)などのサポートにより、自分の健康状態を事前に自分で把握できるわけです。
この価値観の変化に伴い、新たな産業も生まれていきます。
例えば金融業界もこの神奈川県の未病産業に注目し、参入してくれています。例えば保険会社では、これまでの保険商品はすべて、病気になったらそれを補助するという「依存型モデル」のための商品ばかりでした。しかし現在では、病気にならないと恩恵を受けられる、健康年齢によって保険料が変わる、「未病保険」ともいうべき新たな商品が開発されてきました。
このように神奈川の未病産業はどんどん拡大しており、現在、県主催の未病産業研究会に集まっている企業は410社を超えています。こうした企業の集積効果によって、アップル社もアジア初の支社を横浜に置くことを決めてくれました。
さらに私たちは、未病への取り組みの国際提携も促進させています。シンガポールや米国のメリーランド州、マサチューセッツ州の政府機関やスタンフォード大学などの様々な大学や、ヨーロッパでも英国、フランス、ドイツ、フィンランドなどの政府系機関等と協力提携を結んでいます。
こうした背景には、いまは日本だけの問題に見えている超高齢社会が、やがて全世界に広がる課題になるという差し迫った現実があります。
そして超高齢社会対応の先端を走る日本の中でも神奈川はいちばん危機感をもって「神奈川モデル」を作っているため、これが世界にどんどん広がって研究仲間が増えているわけです。その中でも最大のタッグパートナーがWHO(世界保健機関)です。2016年秋にはWHO事務局長のマーガレット・チャン氏と会談しましたが、「神奈川県の未病への取り組みに全面協力します」と確約してくれました。そして県からWHOの関連セクションに人材も派遣し、がっちりと手を組んでいこうという取り組みが始まっているわけです。
こうした未病コンセプトの推進や未病産業に携わる新たな人材を輩出するため、「メディカル・イノベーションスクール」という新たな教育機関をつくるプランも進めています。ここには、世界中から未病のための最新技術やICT技術を結集させ、遺伝子の情報分析から金融・経済に至るまでの幅広い分野で活躍できる人材を育成していきます。
川崎はかつて、公害に苦しむ町でした。しかし皆が町に住み続けながら、この課題を克服して、現在はきれいな青空が広がる公害とは無縁な工業地帯へと再生させています。しかも今では川崎は「キレイな工場夜景が見られる観光スポット」にもなっています。
神奈川県にはこの川崎の例でもわかるように、課題を乗り越え、それを成長に繋げる力があります。これが「神奈川モデル」の原動力です。
同様に、超高齢化社会といった課題に対しても、私たちはこれを乗り越えながら、新たな産業と共に成長していこうとしているわけです。そして皆が笑顔になる社会を目指す。これこそが世界のモデルとしてふさわしい理想的な社会です。
また、2019年のラグビーワールドカップ決勝戦は横浜で行われます。そして2020年には東京オリンピック競技大会で、セーリング競技が江の島で開催されます。野球とソフトボール、それにサッカー予選も横浜で開催されます。
あと2年後には、世界中からお客様が神奈川にやって来ます。そのため産業・観光の両面で国際化戦略を推進しているところです。観光においては、横浜・鎌倉・箱根に次ぐ第4の観光の核を作ろうと進めていますし、神奈川の魅力をより多くの人に知ってもらうため、訪日外国人や他府県の人を対象にした「商店街観光ツアー」や「未病産業観光ツアー」など、多くのツアー企画作りにも力を入れていきます。
「マグカル(マグネット・カルチャー)」という政策も進めています。これは文化芸術の力によって、人を神奈川県に引き付けようという政策です。いわば、ニューヨークのブロードウェイみたいなところを神奈川にも作ろうという試みです。この計画も長年ずっと練ってきて、ようやく形になろうとしています。
このように神奈川はとても活気に満ちた、そして可能性のあふれる未来を迎えようとしているのです。
ですからぜひ、皆さん、この神奈川県に住んで、そして、神奈川の企業に就職して、一緒に神奈川県を大いに盛り上げていきましょう!