歴史と文化とちぎ

CHAPTER1

栃木県の代表する観光名所である「日光の社寺」は、平成11年にわが国で10番目に世界遺産に登録された歴史的建造物。境内には国宝9棟、重要文化財94棟もの高い芸術的価値をもつ建造物群があります。ギネスブックに認定された世界一長い並木道の「日光杉並木」や日本最古の学校「足利学校」などの史跡のほか、450年以上の歴史を誇る日本一の野外劇「烏山の山あげ祭」などの祭礼も観光資源としてとちぎを訪れる方を魅了しています。平成27年の観光客入込数(9,052.5万人)、外国人宿泊数(18.1万人)は、いずれも過去最高を記録しました。2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるなど、今後海外からの旅行者の増加が見込まれるなか、東京からアクセスがよい本県は、活況を呈するインバウンド市場においても大きな注目を集めています。

CHAPTER2

自然の豊かさ、おいしい水もまた栃木県の大きな魅力です。県内には、日光・那須・塩原の3つの地域にまたがる日光国立公園があり、国立公園面積は全国第4位を誇っています。なかでも湿原の美しい景観と希少な動植物群は世界的にその価値を認められ、平成17年に「奥日光の湿原」、平成24年には東京ドーム約700個分の広大な「渡良瀬遊水地」がラムサール条約湿地に登録されました。鬼怒川の水源で、標高2,000mを超える日本有数の高所にある湿原「鬼怒沼」や日本三名瀑のひとつである「華厳の滝」など四季折々に違った表情を見せてくれる栃木の自然は、そこで暮らす人々に安らぎを与え、県外からのお客様を魅了しております。また、尚仁沢(塩谷町)など美味しい水も豊富で、これらの美味しい水を使って地酒をつくる酒蔵は37か所あり、「知られざる酒どころ」でもあります。都会の喧騒とは対極にある静かで雄大な景勝地でありながら首都圏からのアクセスがよいため、観光産業における更なる成長が期待されています。

CHAPTER3


自然に恵まれた栃木県は昔からシーズンごとのレジャーを楽しむ人々で賑わってきました。そのひとつが温泉です。日光湯元、川治、鬼怒川、塩原など、温泉源泉数は全国第10位を誇り、古くから有名で魅力的な温泉が数多くあります。また、県内には133か所のゴルフ場があり、施設数と利用者数はともに全国第4位となっています。また、本県は那須御用邸と御料牧場を有し、皇室ゆかりの地として全国的に知られておりますが、明治中期から昭和初期にかけて、各国の大使館別荘が建ち並び「夏は外務省が日光に移る」と言われるほどの華やかな避暑地でもありました。滞在型レジャーの伝統は農村体験やキャンプなどのアウトドアに形を変えながら、自然と触れ合う喜びと楽しさを提供しています。歴史の中で育まれた温泉郷や避暑地というブランドと、山や湖の自然を利用した新しいアクティビティの融合は、栃木県への観光需要を喚起するものとして期待されています。

COLUMN

栃木県は昔から養蚕が盛んで、焼物に適した土や彫刻や建築に使う大谷石、日光杉などの原材料の産地でもあります。平成22年にユネスコ無形文化財に登録された「結城紬」や国の伝統工芸品に指定されている「益子焼」など、栃木県の優れた伝統工芸品は、栃木の風土と県民の生活の中で育まれ、受け継がれてきた高度の技術・技法の賜です。県では、こうした技術を未来へ伝えるために「栃木県伝統工芸品」の指定制度を設けて、烏山手すき和紙、日光彫、真岡木綿、鹿沼組子、栃木の線香、間々田紐など57品目を指定し、新商品開発や販路開拓の支援に取り組んでいます。