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就活は自分らしさを発見し、人として成熟していく、そのプロセスの第一歩です。株式会社東京糸井重里事務所 取締役CFO(最高財務責任者)筱田 真貴子 氏

03/SPECIAL INTERVIEW

現在、女性が社会に出て活躍できる環境は整いつつあるものの、女性として働くことに対する将来への不安や悩みを抱えている女子学生は少なくありません。今回は、複数の企業でキャリアを積み、現在は株式会社東京糸井重里事務所のCFOとして、経営管理や事業戦略等を手がける篠田真貴子氏に、ご自身のこれまでの経験を元に、女子学生が就活に臨むにあたって大事な視点や、将来のキャリア形成のための考え方などを伺いました。

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東京糸井重里事務所取締役CFO(最高財務責任者)。慶應義塾大学経済学部卒、1991年日本長期信用銀行に入行。1999年、米ペンシルベニア大ウォートン校でMBA(経営学修士)を、ジョンズ・ホプキンス大で国際関係論修士を取得した後、マッキンゼーにて戦略コンサルティングに従事。2002年、ノバルティス・ファーマに入社、人事部を経てメディカル・ニュートリション事業部、後にネスレ・ニュートリションにて経営企画統括部長をつとめる。2008年10月、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する糸井事務所に入社、2009年1月より現職。2012年、糸井事務所がポーター賞(一橋大学)を受賞する原動力となった。2015年「ALLIANCE アライアンス - 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」監訳。二児の母。

やりたいことが見つからないのは当たり前のこと
多くの経験を積んで初めてやりたいことが見えてくる

私は高校生の頃から将来、ずっと働き続けていきたいという意志を持っていました。その理由に確かなものはなかったのですが、働き続けて社会と接点を持っていた方が人生は面白い、充実すると漠然とながらも考えていました。しかし就活の際、やりたい仕事が明確にあったわけではありませんでした。これから就活に臨む女子学生のみなさんの中にも、やりたいことが見つからず悩んでいる方もいるかもしれません。でも私はそれが普通だと思います。そんなに簡単にやりたい仕事が見つかるものでしょうか。みなさんは、アルバイトは別として社会で働いた経験がありません。やりたい仕事が決められないのは、ある意味当然であり、決めることはなかなか難しいと思います。

私は就職というのは、恋愛とよく似ていると感じます。初恋の人と結婚して一生添い遂げる人もいるかもしれませんが、多くの人はいくつかの恋愛を経験して、最良と思える相手を選ぶのではないでしょうか。企業や仕事も同様です。場数を踏むことで、自分にとってより良い環境、やりたい仕事を見つけることができるのではないでしょうか。私のこれまでのキャリアも、自分が本当にやりたいもの、自分が心から面白いと感じられるもの、働くことの喜びや楽しさを探し求めるプロセスだったと感じています。

自分の未来をどう描いていけばいいのか
悩んで考え、もがいて今の仕事に辿り着いた

私が最初の就職のとき思っていたのは、女性だからという理由で男性のアシストのような仕事をするのでなく、男性と同じ立場で仕事をしたいということ。そのため、縁あって入行した銀行では、総合職で入りました。その後、さまざまな経験をする中で感じたのが、一人前のビジネスパーソンとして認められたいということであり、一人前のバッジを手にしたいということでした。そのために留学を決意、30歳のときにMBA(経営学修士)を取得しました。しかし3年の留学を終えて、再び就職活動を迎えた時、やはり何をしたいのかわからない自分がいたのです。ここでも縁あって外資系コンサルティング会社に就職したものの、実績が伸びず退社。そして3度目の就職活動。すでに30代半ばにさしかかっていました。外資系の製薬会社に就職しましたが、そこで働くうちにようやく本当に自分がやりたいことが見えてきたのです。この時期はプライベートも含めて、一つの転機だったと思います。

入社後に一人目の子どもを出産。0歳から保育園に子供を預けて仕事に復帰したのですが、そこで子どもを産んでも働き続けたい自分の強い意志を再確認しました。そして、子どもを預けてまで仕事をするならば、自分のやりたい仕事をしたいと、やっと真剣に考えて自分なりの答えが出てくるようになったのです。当時のポジションは、経営企画統括部長。経営戦略や財務戦略、組織戦略の計画を立て実行することに、仕事の面白さを感じました。別の観点でいえば、何が課題かよくわからない中で情報を整理分析し、新しい課題の切り口を発見することでした。それが自分の強みであり、方向性であると確信したのです。しかし一方で、このまま昇進していっても、管理する範囲が広がるだけで、「新しい課題を見出す」仕事の面白さとは結びつかないことに気が付きました。この先、仕事のモチベーションをどう保てばいいのか分からず悩みました。そして、現在の職場との出会いがあったのです。「ほぼ日刊イトイ新聞」のファンだった私は、知人を介して糸井さんに出会い、あるプロジェクトの手伝いを頼まれました。その数か月後、入社を勧められ転職を決意したのです。そこには、私の求める「新しい課題を見出す」仕事がありました。今までの数年間の悩みから解放される突破口、チャンスだと思いました。お役に立つことができるという確信と、やりたい仕事、面白い仕事ができるという期待感がありました。40歳のときでした。

「自分らしさ」は他者との関係性で見出されるもの
今までの経験に真摯に向き合う中に新しい発見がある

これまでのキャリアを振り返ってみると、私の場合、「もっとワクワクする世界を探す旅」だったと思います。私自身はこれまで「自分らしさ」についてあまり深く考えたことはなかったのですが、女子学生のみなさんの中には、「自分らしく働きたい」と考えている方も多いと思います。でも「自分らしさ」というのは、自分で自分の内面を見つめて見出されるものではないと思います。「自分らしさ」とは、多分に周囲からの評価であり、鏡(他者)に映して初めてわかるものではないでしょうか。つまり、社会や他者との関係性の中で培われ見出されるものなので、就活の段階で、「自分らしく働ける職場」がどのようなものかを想像することは難しいことだと思うのです。例えば面接なども、自分がこれまで経験したことが大人(社会)にとってどう見えるのかを初めて鏡に映して、真の「自分らしさ」を理解していくプロセスなのではないでしょうか。その理解を深めるためには、就活が本格化する前に、なるべく多くの大人(社会)と接点を持ち、話をすることです。そうすれば、企業や仕事を見る際にも違う視点を持てると思うのです。就活は人として成熟していくプロセス、他者から見た自分を見つけ出すプロセスの第一歩であることを知って欲しいと思います。

私が仕事において大切にしているのは、いろいろな経験から逃げないことです。食わず嫌いではダメで、嫌いな仕事でも、それが嫌いな理由を説明できるほど味わう(経験する)ことです。嫌なものを明確に理解できれば、逆に好きなものが浮き彫りになっていきます。嫌だと思うものでも逃げずに反芻しながら経験を積むことです。経験に真摯に向き合う姿勢はとても大切で、就活に取り組む姿勢にも通じる部分があります。例えば、みなさんが20年生きてきて、何かしら一生懸命打ち込んできたものがあると思います。それを続けてきた事実だけでなく、なぜそれを好んで続けてきたのかを考えて言葉にしてみることをお勧めします。長く続けてきた中に「自分らしさ」のヒント、新しい発見があると思います。やってみたけれど続けなかったものと対比させると、糸口がつかめるかもしれません。そうした作業を踏まえていけば、自分にとってどんな企業が好ましいのかを見出す手がかりが得られるのではないでしょうか。自分の選択にも納得感が高まると思います。

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