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対象別特集 キャリタス 薬学生

Special Contents 1 特集記事

薬学生を取りまく現状と課題を知る。将来の明確なビジョンとキャリアを描くために。

人口動態の変化や経済のグローバル化など
大きく変わりつつある医療・医薬品業界

薬学生の多くが就職先として志望する医療・医薬品業界は、従来から「安定性」が強調されてきた業界です。日本の医療は安心とされる「国民皆保険制度」をベースに存続し、また医薬品業界も景気の波に大きく左右されないことから、他業界に比べて安定的に推移してきました。しかし現在、日本の医療・医薬品業界を取り巻く環境は、経済のグローバル化、人口動態や疾病構造の変化、科学技術の進歩などに伴い刻々と変化しています。
たとえば、各方面で指摘されているように、高齢化の進展により医療に対する需要が高まる一方で、国家財政を圧迫する医療費・薬剤費に対する抑制圧力が高まっており、「国民皆保険制度」の存続が危ぶまれる状況に陥っています。また、インターネットなどを通じて、医療情報にアクセスしやすい環境が整備されたことや慢性疾患の増加に伴い、国民の医療に対する急速な意識の高まりも大きな環境変化の一つです。従来の「医師中心の医療」から「患者中心の医療」へ転換しつつあると言えるでしょう。医薬品業界においてはグローバル規模での新薬開発競争が激化しています。こうした医療・医薬品業界を取り巻くさまざまな環境の変化は、薬学生の就職、その後のキャリア形成に少なくない影響を与えることが指摘されています。

薬剤師供給過剰の時代が到来
薬剤師に求められる役割の高度化

薬学生が進む道は、厚労省や地方自治体といった公の機関から、医薬品メーカー、病院、調剤薬局、ドラッグストア、あるいは新薬の臨床開発試験を受託・支援するCRO/SMOまで、多岐にわたっています。中でも、薬剤師資格を取得し、調剤薬局や病院、ドラッグストアなどへ就職することは、薬学生の志望度合が高い進路の一つと言えます。従来、薬剤師は「引く手あまた」の状況にあったと言っても過言ではありません。薬剤師は安定した仕事であり、薬剤師資格の取得は「成功のための方程式」とも言われていました。しかし、近年その環境は大きく変わりつつあります。
薬学部や薬科大学が「乱立」と言われるほど増えている中、薬剤師志望の薬学生は激増しており、薬剤師の供給過剰が指摘されています。事実、厚労省の調査によれば、すでに薬剤師の供給は需要を上回っています。今のところは売り手市場であり、薬剤師不足が伝えらえているものの、近い将来、薬剤師過剰になることは間違いありません。加えて、病院の統廃合、さらには薬局のM&Aの進展などによって、薬剤師が働く場が縮小傾向にあると言われています。また、時代の変化とともに、薬剤師に求められる役割の幅や質に、変化が生じてきています。資格を持ち、調剤や用法指示といった基本的な業務をこなしているだけでは、薬剤師過剰な時代を、薬剤師として生き残ることは難しいと言わざるを得ません。
これからの薬剤師は、たとえば、地域完結型の医療・介護を整備する「地域包括ケアシステム」の一員として「在宅医療」における明確な役割を担い、主体的に取り組むことが求められています。病院においても、医師、看護師ほかさまざまな専門家が協力して医療に取り組む、「チーム医療」の一員としての専門性が要請されます。こうした薬剤師に求められる役割の拡大は、必然的に、薬学のみならず、リスクマネジメント、コミュニケーション、カウンセリング、コンサルテーションといったスキルが必要不可欠なものとなってきます。

イノベーションによる新薬創出と
医薬情報提供による医療への貢献

言うまでもなく、薬学生が目指すのは薬剤師に限ったことではありません。薬剤師として調剤薬局や病院に勤務する道がある一方で、薬学生が就職先として意識する対象の一つに医薬品メーカーがあります。政府は、研究開発型の医薬品産業をイノベーション政策の中心的存在と位置付け、イノベーション促進を加速させています。また新薬開発においては、生き残りをかけたグローバル規模での競争が激化しています。したがって、研究開発職においては、革新的創薬の創出こそが使命であり、世界的な視野と今まで以上にチャレンジングな姿勢が求められています。 医薬品メーカーには、医師への医薬品情報提供を担うMR職があります。これまでMR職は、自社製品を医師にアピールしてセールスする職種と見られていた傾向が少なくありませんでしたが、そうしたスタイルは過去のものとなっています。医薬品に関する専門知識を有し、エビデンスに基づいた情報を提供、医師の抱える課題を解決する医療パートナーであることが求められています。また「チーム医療」の一員としても期待されています。そこでは、医師をはじめとした、医療従事者とのコミュニケーションスキルが必要なのは言うまでもありません。

時代と社会の変化を把握・理解し
医療従事者としての役割を追求する

このように、薬学生を取り巻く現状は決して楽観視できるものではありません。ではどのようなスタンスで、今後のキャリア形成を考えていけばいいのでしょうか。第一に必要なことは、医療・医薬品業界の現状や政府の動き、社会の変化などを的確に理解・把握することです。その上で、今後のキャリア形成のために自分に何が必要で、どのようなアクションを起こしていくべきなのか、今までの慣習にとらわれない働き方を真剣に模索し、自分なりの答えを出すべき時代が到来しています。薬学生の多くが今後関わっていく医療・医薬品の世界は、最終的にはさまざまなアプローチで患者さんを救うという、社会貢献度の高い仕事です。そのミッションを果たすために、これから自分がどのような役割を担い、医療従事者として成長していくべきなのか。それを、徹底して考え追求することがキャリア形成の第一歩になると思われます。

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